テレビリサーチャーという仕事

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テレビリサーチャーという仕事

  • 著者名:高橋直子
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 青弓社(2024/10発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784787234759

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内容説明

現在のテレビ番組制作にはなくてはならない存在であるテレビリサーチャーは、情報バラエティー、教養、クイズ、ドラマ、ドキュメンタリーなど、さまざまな番組の制作者から依頼を受け、企画・取材・編集など、制作過程で必要となる多種多様なリサーチ(情報の収集・調査・確認)を担当している。

「裏取り」「ネタ出し」などの仕事の内実、会社所属とフリーの違い、やりがいや苦労、求められる資質、就職状況などを実例をもとに紹介して、第一線で活躍するリサーチャーへのインタビューから、テレビリサーチャーの歴史、仕事の重要性や幅広さを描き出す。

「デマの拡散」「炎上」「メディア不信」――情報の真偽への感度やフェイクニュースの見極めが必要とされるいま、「テレビへの信頼性」をファクトに基づいた取材で支える仕事の実態や社会的な意義を紹介する、高校生や大学生に向けた初めての入門書。

目次

はじめに

第1章 テレビリサーチャーって何?
 1 テレビのリサーチとは
 2 リサーチ会社の種類
 3 雇用形態と賃金・報酬
 4 リサーチャーになるには

第2章 テレビリサーチャーの仕事とは?
 1 リサーチの依頼を受ける
 2 リサーチ資料の作り方・使われ方――『世界遺産』の場合
 3 リサーチャーの仕事――インタビュー:菅將仁さん
 コラム インタビューこぼれ話――上の人は見ているもの

第3章 テレビリサーチャー史
 1 テレビリサーチャーの始まり
 2 “日本初”のリサーチャーは?――インタビュー:成田慈子さん
 3 テレビ視聴の変化、テレビ業界の変化
 4 テレビ×リサーチャー――座談会:成田慈子さん・高村敬一さん
 コラム 座談会こぼれ話――高村敬一さんの手土産

第4章 テレビリサーチャーの育成と就職――インタビュー:喜多あおいさん
 1 テレビリサーチャーの適性診断
 2 リサーチ力を生かす!――リサーチ会社の選び方
 3 敵はAI!?――リサーチャーの育成
 4 テレビリサーチャーのいまとこれから
 コラム 著書紹介――喜多あおい『必要な情報を手に入れるプロのコツ』

第5章 テレビリサーチャーがなぜ必要なのか
 1 〈情報〉とは何か
 2 マスメディアのコミュニケーション
 3 テレビ批判とメディア不信
 4 テレビのためにリサーチャーができること

補 論 「善良な風俗」って何だろう?――放送法からコミュニケーション政策を知る
 1 放送法「番組準則」
 2 なぜ「削除したほうがいい」原則があるのか
 3 なぜ「及び善良な風俗」が追加されたのか
 4 日本のコミュニケーション政策の傾向

主要参考文献

おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenitirokikuti

10
図書館にて。「テレビリサーチャー」なる語は本書のための造語で、テレビ業界のテレビ番組製作リサーチャーのこと。データマンとは異なる。日本のテレビ番組でリサーチャーを専門業として成立すると知らしめたのは『世界ふしぎ発見』と『なるほど!ザ・ワールド』らしい。ふつう、番組制作の最終段階までは関わらない▲自分が調べたいことを調べるのではなく、発注者が調べたいこと、必要なことを調べる▲最近テレビで増えてきたのはコンプライアンスチェック。ネガティブチェックの報告。校正とは角度がちがう2020/10/25

tetsubun1000mg

5
最近のバラエティ番組ではこのTVリサーチャーという職業の方が活躍しているらしい。昔はプロデューサーやADなどが分担して対応していたそうだが。このリサーチャーの走りが「世界ふしぎ発見!」からだったというのが面白い。確かに世界の見たこともない知らない映像や秘密を見せてもって興味深い番組だった。リポーターも色々と個性的な人が担当して画面いっぱいに活躍していたことを思い出す。TVリサーチャー採用の基準が「テレビ番組が好き」ではなく「調べるのが好き」な人が適正だというのが面白い。裏方の仕事なんですね。2021/05/01

chuji

3
久喜市立中央図書館の本。2020年9月初版。書き下ろし。仕事入門書。最近テレビをあまり視ないけど、地味なお仕事です。2020/10/29

siomin

1
テレビで放映される情報が正しいかどうかを調べる縁の下の力持ちであるテレビリサーチャーの仕事を紹介する職業ガイド。テレビ業界の華やかさよりは,ひたすらに図書館にこもって調べ物をする根気が必要で,調べ物が苦にならない人でないと向いていないそう。「調べ物」といったらすぐにネットで調べがちだけど,検索をかけるにはある程度の知識が必要なのでまずは書籍等に当たるという姿勢にハッとしました。テレビの信頼性が揺らいでいる昨今,情報の信頼性を担保してくれる存在なだけに,重視してほしいなと思う仕事です。2020/11/25

Go Extreme

1
リサーチ会社:情報・人 番組のオフ・ジャンル化 情報工学/情報科学・応用情報学・社会情報学 基礎情報学 情報:生物の主観的な行為とともに出現 クロード・シャノン:社会的コミュニケーション・モデル 生命>社会>機械情報 文字:機械情報の代表 氾濫する機械情報・大量の刺激→心・意識は対処できず→浅く形式的に解釈・大量処理 興味対象の削減=縮小化 オートポイエーシス理論:自己循現的・再帰的に構成素を産出・円環形の閉鎖系システム 近代社会=機能的分化社会⇔環節的分化社会 メディア:意味内容を伝達する社会的装置 2020/10/24

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