内容説明
【電子版巻末にはわみず先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】
流行に追われて自分を見失った美容師、訳あって本をお金に換えたい就活生、人を知るために本を読み込むバーテンダー、作品を読まれることを恐れるアマチュア作家、同居する孫と娘の不仲に心を悩ませる老婦人……。
新宿の片隅にある看板猫のいるシェア型書店『フレール』を舞台に巻き起こる“棚主”たちの物語。
本との出会い、そしてそこから始まる人の縁が、抱えていた悩みや苦労を知らず知らずのうちに浄化していく――。
読めば本への想いで満たされるシェア型書店エンターテインメント!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
みんとあめ
35
新宿の片隅にある看板猫のいるシェア型書店『フレール』を舞台に巻き起こる棚主たちの物語。猫+シェア型書店なるものに心惹かれて。月額料金を支払って棚を借り、自分の本屋を開く。自作の本や棚主の好みの本が置いてあるなんて、面白そうだし行ってみたい。本との出会いが人との出会いに繋がり、新たな一歩へと繋がる。本で繋がる縁にワクワクして、楽しく読めた。理想が詰まっている。特に『ケの日、ハレの日』が好き。おばあちゃんの新たな挑戦に勇気もらえる。本好きさんとの繋がり広げていきたいなとしみじみ感じた一冊だ。2024/12/02
だのん
31
シェア型書店のお話。棚ごとにそれぞれ好きな本を紹介したり、自分で作った作品を飾ったり、見たことのない本が見つかりそうで楽しそうです。「ケの日、ハレの日」の恵美子さんのようにいつからでも新しいことにチャレンジしていきたいです。2024/11/08
nyanco
26
佐鳥理さん、初読の作家さんでした。 舞台は新宿の片隅にあるシェア型書店、一時期はやったレンタルボックスの書店版。最初の店主はハンモックjの猫、就活中の大学生・凛太郎。2店舗目のトリプルセック、レビュアーとしてSNSでも有名な啓一が本に挟むのは買った人だけに向けてのレビューであるラブレター。これがとても素敵でした。ファンが多いのものうなづけました。アマチュア作家と老婦人の話もよかったです。それぞれの店主が関わり合いながら、次第に変わっていく様子もよく、心地よい読書となりました。→NetGalleyにて2024/10/07
もちこ
21
本の楽しみ方は人それぞれ。 誰かに自分の推し本をおすすめする。感想をSNSに投稿する。読書ノートを書く。作家の伝えたいことを読み解く。自分の内面を振り返る。考えたことを作品としてアウトプットする。好きなレビュアーの推し活をする。棚主になってみる。 どれも読書好きに刺さるワクワクを提供してくれる! 各章の主人公たちが、次の章にも登場して、少しずつ人の縁が繋がっていく展開が素敵。 他人がもたらす何かが、それぞれの人の価値観や興味関心を広げ、深めていくきっかけになる。そこに、人生の面白さを感じた。2024/10/06
nyanko
15
新宿にあるシェア型書店のお話。 作者も実際に棚主さんらしい。 この題材は新しいから興味津々で読みました。 短編集だけど、ゆるく繋がっていたりもする。 ケの日、ハレの日がお気に入りです。2024/11/13
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