角川ホラー文庫<br> カタリゴト 帝都宵闇伝奇譚

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角川ホラー文庫
カタリゴト 帝都宵闇伝奇譚

  • 著者名:柴田勝家【著者】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • KADOKAWA(2024/10発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041116364

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内容説明

世は大正。華族である堀井男爵が、何者かに殺された。
自称“ハードボイルド”私立探偵・平島元雪は、
「華族殺し」の犯人を突き止めるため独自調査を開始する。
未亡人となった堀井夫人の愛猫探し、噂の怪人“ムカデ伯爵”と失踪したバスガールの行方、
堀井家に現れる“黄金幽霊の首”の謎……
無理難題を突きつけられる平島の前に、美しき年少浪曲師・真鶸亭湖月が現れる。
湖月は平島から投げかけられる事件の手がかりと、実在の説話・伝承を元に、
即興で創り出す奇想天外な物語〈カタリゴト〉を披露していくが――。
その〈謎解き〉は単なる騙りか、はたまた真相への糸口か?
帝都を舞台に繰り広げられる大正推理奇譚、ここに開幕。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yukaring

71
元華族の探偵と美しき少年浪曲師が奇妙な謎を解き明かしていく大正怪奇ミステリ。探偵になると言って華族である実家を放逐された平島元雪。彼は恩人である堀井男爵が殺された“華族殺し”を解決したいと思っているが現在は五里霧中。しかし彼はある日浪曲師・湖月と出会う。いくつかのキーワードから奇想天外な物語〈カタリゴト〉を繰り広げる湖月の頭脳に惚れ込んだ元雪は自分を悩ませている謎をお題として湖月に与える。出てきた答えは真相か嘘偽りか?「大正ゾンビ奇譚」「ムカデ伯爵と消えたバスガール」など雰囲気があってとても楽しめた。2024/12/08

キナコ

27
表紙買いした一冊。長篇ホラーかと思いきや短編。しかし最後にすべてが繋がっていく様は圧巻。主人公が探偵役とワトソン役を上手くこなしているのもいい。時代背景が大正のため、貴族関係の流れが分かりにくくはあっが、怪異と言われる現象を理論的に突き詰めていく浪曲師がかっこいい。時代に翻弄された人々かな。2024/11/17

ハスゴン

24
レーベルがホラーだったけど読むとキチンとミステリとしてシリーズ化するんだと思うけどまた興味深いシリーズが出た?2025/02/27

ettyan えっちゃん

14
角川ホラー文庫から出ているので、ホラーかなと思いきや立派なミステリでした。 いわゆる三題噺のような語り事生業とする少年浪曲師によって、探偵の追いかける謎が語りなおされていく。 生き返るゾンビ、消えたバスガール、黄金を吐く生首と・・・これらの謎がやがて大きな一つのカタりごととして・・・と本当によくできた面白いミステリだった。 続きがありそうな終わりになっているので、人気が出て今後もシリーズ化するといいなあ。2024/11/24

冬野

12
殿の作品は大好き。時は大正、闇蟠る帝都の夜、冴えない探偵、妖しく魅力的な美少年、語りと騙り、形を変え幾度も現れる謎、謎、謎…。自分に刺さる要素たっぷりで今作もとても面白かった。湖月が物語るシーンは自分も事件の中に入りこみ実際に目撃するような没入感があった。キャラも皆好きだし、個々の事件が一点に収束していくのが気持ちいい。新潟という土地は身近(佐渡島も行ったことがある)なのでその意味でも馴染みが良かった。探偵が触媒的な人物と出会って、探偵としての素質が目覚める話って大好き。シリーズ化されないかな。星:5/52024/11/21

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