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内容説明
『源氏物語』、『万葉集』、『太平記』――
恋愛も死も生き様も“うたう”ともっと面白くなる!
「100分de名著」でも大活躍!多才な能楽師が
和歌と謡曲、名作古典を自由に往還してガイドする新たな古典の世界
物語の中の和歌は、ミュージカルにおける歌のような存在。
何度か読み、そしてうたい、和歌が自分の中に定着したなと思ったらはじめて本文を読む。
すると、不思議、不思議。無味乾燥だと感じた古典が
彩り豊かなキラキラ世界に変わるのを感じるでしょう。
紫式部、在原業平、小野小町、西行――
個性豊かな和歌が新たな古典の扉を開ける。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shikashika555
36
ウエメセで失礼ながら安田登さんの書くものにハズレは無い。 面白かった! 歌のこともお能のこともあまりよく分かっていない私でも、とても読みやすく入ってくる。 一重にこれは著者の熱量によるものだと思う。 自分の感じた驚きや感動を誰かに伝えたい!という熱。 いにしえの世界と此岸を 瑞々しい言葉で仲立ちしてもらいながら知識を得る。 すごく幸せな体験だ。 2025/01/15
N
4
能楽師の著者が和歌をテーマに色々な古典に話を広げていく。著者の知識量と楽しむ心が感じられ、能を全く知らない私にも面白く読めた。和歌の素地のある人は、歌枕の場所に行ってみることで楽しみが膨らむ。六義園は行ったことがあるが、和歌の教養で何倍もおもしろくなるとは知らなかった。能には幽霊を僧が成仏させる形式のものがあり、有名な歌人はだいたい題材になっているようだ。あらすじすら初めて知る話ばかりで面白い。特に救いのない定家の葛の話は印象に残った。古典は和歌を中心に読むことで、読みやすくなりキラキラの世界を味わえる。2025/06/19
福ノ杜きつね
4
和歌に着目し、能楽の構成、演目を解説する一冊。芸術論、芸術哲学に近い内容で、タイトルにあるように頻繁に話が飛ぶため読むのに難渋するが、「うた」を詠む行為にある意義、観念上での時空の超越、五感を喚起することによる擬似体験のトリガーなど、興味深いトピックが多々あった。2025/03/17
ぐらん
3
能の作品を題材に和歌との関係を解説。和歌自体が持つ凄いパワーがよく認識できた。 久しぶりに能を鑑賞したくなった。2025/01/08
呑司 ゛クリケット“苅岡
2
能楽師の著者が和歌を解説して行く中で、日本人が持つべき息遣いを知ることが出来る。呼吸は心でコントロール出来ることを知った。謡跡、六義園、一樹の蔭、万葉集、西行、紫式部などが心に残った。古典はもっと身近におきたいものだといつも思うけど、この一冊だけでは足りない。伊勢物語、源氏物語などを原作で読みたいものだと思う。2025/03/06
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