内容説明
なぜカルトは人を惹きつけ、人生に影響を及ぼすのか?
カルト的集団が人々を虜にする究極のツールは「言語」なのだ――そう語る著者は、新興宗教、マルチ商法、フィットネスジム、ソーシャルメディアのカリスマなど、多様なカルト的コミュニティを調査し、彼らの操る言葉と機能を暴いていく。カルト的言語が人々を支配するからくりを明らかにした話題作。
★米アマゾンで3800以上の評価のついたロングセラー!
「カルトについての考え方を一変させる一冊」
――チェルシー・ビーカー(小説家)
「言語が私たちを魅了し欺く方法について、著者は楽しげに、そして慎重に調査する。時には、引き返せない地点を踏み越しながら」
――エリザベス・トーマス(小説家)
「ウィットにあふれ、洗練され、物怖じしない本書は、調査対象の集団と同じくらい興味をそそる」
――アンドレア・バーツ(小説家)
目次
第1部 私の言うとおりに、繰り返して……
第2部 おめでとう―あなたは人間より上の進化レベルに進めるよう、選ばれました
第3部 あなたも異言を話せるようになります
第4部 #ボスベイブになりたい?
第5部 この時間はあなたの人生を変える……あなたはとってもステキになれる
第6部 フォローのためのフォロー
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みき
46
これは良い本。カルトの手法を学べた上に、残念ながらマーケティングの本としても使えてしまう本。マーケティングの本として読むと非常に使えるテクニックが多い。内容的な弱点は比喩表現があまりにもアメリカ的なので(自分だけかもしれないが)あまり共感ができなかったことと、流石にこれを一般的なケースとするのは無理があるのではという記載もままあること。プロテスタントの面々は共感するのかも。僕は残念ながら共感はあまりできなかった。共感できなかったからマーケティングの本として読んだのかもしれないけど。2025/06/24
むつこ
24
「なぜ真面目な人と言われる人が入れ込むのか?」という日常の中にある謎が腑に落ちた内容だった。カルトといえば宗教と思いきや、カルト的なグループ活動は至る所に存在していた。その中でもある意味私自身もハマったフィットネスになるほど~と納得。あらゆるカルトから脱出した人物、作者の優しさが感じられるインタビューに好感。偏見や拒否反応するばかりでなく、自己鍛錬や精神的な癒やしを「カルト」に求めるのも「あり」だろうと考えが変わった。2024/11/23
田中峰和
7
日本で破壊的カルトといえば、オウム真理教だが、アメリカでは人民寺院ジム・ジョーンズがガイアナで914人の集団自殺させた新宗教。著者は言語学者だけに、カルトを生む要因は人を洗脳に導く言語の力だという。人民寺院は人種差別撤廃と社会主義を主張した。信者を集めたのは病気直しでイエスをはじめ、他の宗教にも共通するものだった。その後、ジョーズンは悪事を追及されて千人以上をつれて南米に逃亡。集団自殺に用いられたのは清涼飲料水に青酸カリを混入したもの。この事件が「クールエイドを飲む」というスラングを生んだのは有名な話。2025/02/09
清水勇
6
著者は多数の信者が集団自殺したカルト宗教「人民寺院」初め、マルチ商法、フィットネスジム、SNS全ての「カルト的集団」が人を惹きつけ支配する究極のツールが「言語」たと長年の調査で暴く。カルト集団のカリスマは、日常生活と異なる「言葉」を繰り返させ「私達と他の人達」という二項対立を生み出し「思考停止させる決まり文句」を頻繁に利用し多くの人を取り込む。財務真理教、コロナ禍の感染対策盲信、国連信者含め現在は「カルト的集団」に囲まれているが、システム2の思考(じっくり考えること)で乗りきれると著者は説く。納得。 2025/02/24
まり
6
人間はコミュニティに所属したがる、とか ある程度継続してお金や労力を注ぎ込んだものから離れることにストレスを感じる、とか割とわかる〜ってなった! ただ、話があっちこっち行きすぎて読みづらかった2024/11/24
-
- 電子書籍
- 漆黒使いの最強勇者 仲間全員に裏切られ…
-
- 電子書籍
- 【フルカラー】ハーレムきゃんぷっ!29…
-
- 電子書籍
- 忘れられぬ抱擁【分冊】 7巻 ハーレク…
-
- 電子書籍
- よい子への道
-
- 電子書籍
- エバンジェリスト:自分の「わくわく」を…