内容説明
納豆は日本だけの食べ物だと思っていませんか? 実は、納豆の仲間はアジア各地、アフリカにまであるのです。納豆をせんべいみたいにしたり、スープにしたり、食べ方もさまざま。探検家の高野秀行さんが、世界をめぐって調べた美味しくておもしろい納豆の数々を紹介します。そして、日本の納豆はいつ、どのように生まれたのか? 大いなる謎にも挑みます。納豆が好きな人はもっと好きに、納豆が苦手な人もきっと好きになる絵本です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
74
図書館本。 納豆って世界中にあるのですね。そしてはるかかなたのアフリカにも…!消化に悪い大豆を消化しやすくする知恵が納豆なのだとか。安い納豆、アニメNANAでも安いといわれた納豆。ごめんなさい、私は納豆嫌いなので冷ややっこ食べます。2025/01/27
fwhd8325
61
日本だけでなく、アジアを越えてアフリカまでをめぐった納豆の記録です。この作品以外にも、高野さんは、納豆に関する著作があると思います。しかし、これは絵本です。納豆に関する絵本です。納豆の作り方も丁寧に書かれています。2024/11/23
読特
44
ミャンマーのトナオはせんべい納豆。クワ、イチジクの葉やシダで発酵させる。ネパールのキネマはカレー味にすることが多い。中国ミャオ族のガオヨウ。巨大鍋に入れで薪で煮る。韓国のチョングッチャン。野菜や豆腐と煮込んでピリ辛味の納豆汁。ナイジェリアのダワダワ。大豆でなくてパルキアの木の実から作る。ブルキナファソのプシキン村。乾燥地でも育つバオバブの木の実を発酵させる。…納豆は日本だけのものではない。世界の様々な国で愛されている。決して豊かでない土地で、客に出すようなご馳走ではないが、それぞれの思いがこめられている。2024/11/17
akihiko810/アカウント移行中
29
辺境探検家・高野さんの『謎のアジア納豆』『幻のアフリカ納豆を追え』の内容を分かりやすくまとめた内容の絵本。スケラッコ絵。印象度A 大豆を醗酵させた納豆。豆が醗酵する条件さえ合えば、どこでもできる。藁じゃなくても醗酵する、ということで、世界中に「納豆」はあるらしい。いやー、知らんかった。面白いね。アジアではミャンマー、ネパール、中国(のミャオ族)、韓国。そしてなんと西アフリカにも。アジアの納豆は大豆から作られていたが、アフリカでは「パルキア豆」や「バオバブの種」から作るそうだ。2024/12/18
しじみ
11
このところ、5歳の娘が朝ごはんに納豆ご飯を食べることにハマり、冷蔵庫に納豆を常備している。そのため私も前より頻繁に納豆を食べることになり、そんな中見つけたこの本がなんだか気になり読んでみた……ら、めちゃくちゃ面白い!納豆面白い!スペクタクル!日本以外のアジアの地域だけでなく、なんとアフリカにも納豆があったとは。絵本にしては字が多いが、たくさんの可愛い挿絵や写真とともに世界の納豆が紹介されていて、娘も絵だけ見て楽しんでいた(読むかなぁと思って本棚に挿しておいたら手に取っていたのでシメシメだった)。2024/12/03