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内容説明
※この作品は過去に文庫版として配信された『もうひとつの核なき世界』と同内容の新書版となります。
日本人が知るべき真実の書、待望の新書化!
米国政府の軍事費拡大、劣化ウランで被爆したイラク帰還兵の存在など、オバマ前大統領の「核なき世界」演説の裏にあった「核」をめぐる事実の数々を、唯一の被爆国であり、未曾有の原発事故を経験した日本人に示した名著が、新章を加えて待望の新書化。
オバマ演説から8年。トランプ政権となった今、「核なき世界」は葬られるのか。さらに政府が憲法改正へと突き進む今、日本人は何を注視し、何をするべきか。『ルポ 貧困大国アメリカ』『沈みゆく大国アメリカ』など、ベストセラーを生み続ける国際ジャーナリスト堤未果氏による警告の書。
(底本 2017年8月発売作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
23
2010年に出された本の新書化であるため、あとがきなどを除くと、オバマのプラハ演説を切り口にした少し古い内容。しかし劣化ウラン弾の問題を元兵士やイラクの医師などの発言から多角的に取り上げたり、日米の原爆投下に対する意識の違い、そして意見の多様性を数多くのインタビューから示したりと、結論を押しつけるのではなく、議論して考えることの意義を伝えようとしていると思った。ただ、タイトルが示す内容は全体の一部で、核兵器と原子力発電の関係は書かれているが、それほど原子力関係の問題が多く取り上げられているわけではない。2017/09/12
James Hayashi
22
「もうひとつの核なき世界」に新章を加筆したもの。イラクに従軍した兵士が、劣化ウラン弾により被爆しているとのこと。しかし米国政府は取りあわない。これは東日本大震災でトモダチ作戦で福島沖を航行した空母の兵士にも見られたが、政府は全く交渉を持たなかった事と同様である『被曝するトモダチ』田井中雅人。日中韓の間でも問題の歴史授業。アメリカも例に漏れず自国有利な歴史を教える。シカゴに住む医者であるドイツ人の言葉:核を落とした米国を批判し核廃絶を毎夏訴える日本が、同盟国の一角にいるという矛盾。タイトルと中身にズレがある2020/05/22
hk
21
09年にオバマが「核なき世界」と題したいわゆるプラハ演説をぶつ。これを日米メディアが絶賛。だがそれ以外の国々のメディアは挙って冷めた目を向けていた。それも当然だ。核研究開発費を増加させながら、そのような念仏を唱えても、言行不一致で懐疑心が膨らむだけである。本書は核保有5大国の傲慢ぶりから、劣化ウラン弾がイラク、セルビアそしてアメリカに残した傷跡などを紹介していく。わけても「どこまでが核なのかが判然としないなかで、核なき世界といわれても…」という指摘は鋭利だ。まさに劣化ウラン弾がこれに該当する訳である。 2018/10/23
マイケル
16
「もうひとつの核なき世界(2010年)」を以前読んだが翌年福島第一原発事故発生。2017年発行の新書版。「新書版によせて」で原発攻撃リスクに触れているが、先日の柏崎刈羽原発不正入室問題を思い出す。湾岸戦争で使用された劣化ウラン弾による帰還兵や現地住民の放射能被害の問題はほとんど知られていない貴重な報告。しかし米軍は因果関係否定。 原爆投下は平和をもたらした正義の行為と信じる米国人に「ナガサキ(スーザン・サザード)」を読んで欲しい。シンセキ将軍メモは先日観た映画「ペンタゴン・ペーパーズ(*1)」を思い出す。2021/03/29
ほよじー
15
★★★「核なき世界」を支持する声がある一方で、日本にはアメリカの核の傘に安全保障を依存してきたという歴史があるのも事実。奇しくもノーベル平和賞の授賞式の2017.12.10に読了。本日、平和賞に選ばれた国際NGO、ICAN=核兵器廃絶国際キャンペーンのメンバーとともに、被爆者サーロー節子さんが被爆者として演説する。ところで、日本国内の使用済み核燃料の8割を処理している六ヶ所村再処理工場ではプルトニウムが増え続けている。放射能レベルを下げるためには100万年保管しなければならないという。2017/12/10




