内容説明
折り合いの悪かった兄・一郎が突然、次郎を訪ねてくる。用件は妻の浮気調査。金に困っていた次郎は気楽に引き受けるが、尾行した嫂(あによめ)は霧の太平洋に入水自殺した……。10年後、探偵となった次郎は同じ頃に失踪した女を捜して苦い記憶の地へ。そして東京湾を挟んだ悲しい運命の糸が――。著者初のサスペンス長篇。
目次
死の谷95
第一部 霧
第二部 死の谷
第三部 弦は共鳴する
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
justdon'taskmewhatitwas
2
続けて読了。漱石が提示した命題に(『さらば愛しき女よ』の)フィリップ・マーロウで返答する…という垂涎の展開。ただ(今まで読んだ)他の著作にあったような逡巡や葛藤の描写は薄く、表紙に使われた'95のあの事件はあくまで背景であり、元ネタのSonic Youthのあの曲への言及もない。"死の谷"を越えて生まれ変わる希望の物語なのだが、とにかく手際よく話が進むなあという印象。2022/04/01
ぶらしゅうへい
0
これといって突き刺さってくるところがなかった。2017/06/03
YH
0
可もなく不可もない。最初に読んだユリイカが印象的だったけれど、以降の作品はどうなんだろうと正直思った。2009/03/04
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