臨床哲学への歩み

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臨床哲学への歩み

  • 著者名:西川勝【著】
  • 価格 ¥1,672(本体¥1,520)
  • ハザ(2024/10発売)
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  • ISBN:9784910751047

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内容説明

自分が語るのではなく、苦しみのベッドサイドで相手の話を聴く哲学へ

「『わからない』というところから出発するためには、『わからないこと』に耐えつつ、『わからないこと』を相手と共に悩むような姿勢が必要です。それは自信満々の医療というものではありません」(本書より)

看護・介護から臨床哲学の道に進み、哲学カフェやダンスワークショップの活動にも取り組む著者の歩み、人々との出会いを語るエッセイ集。解説 天田城介

【著者】
西川勝
1957年、大阪生まれ。専門は、看護と臨床哲学。元大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任教授。現在はNPOココペリ121理事。高校卒業後、精神科・透析治療・老人介護の現場で看護師や介護士として働く。一方で関西大学の2部で哲学を学び、後に大阪大学大学院文学研究科博士前期課程修了。現在は「認知症コミュニケーション」の研究を行いつつ、哲学カフェやダンスワークショップなどの活動にも取り組む。著書に『増補 ためらいの看護』(ハザ)など。

目次

プロローグ――曖昧

1 臨床哲学への歩み
「感情労働」って言うな!――臨床哲学の立場から
医療に哲学は必要か?
生まれてこなかった子どものために
洛星高校で授業したよなあ――〈老いる〉を哲学する

2 ココルームのこと、とつとつダンスのこと
孤独に応答する孤独
釜ヶ崎の人、ふじやん
ココルームで遊びすぎた
愛のレッスン
認知症と呼ばれる老い人との関係を考え直す

3 出会いから考える
鷲田さん、とのこと
中井久夫は渋い――ナースだった男がしびれたこと
記憶のかけら――陸軍看護婦になった母
動くためにとまる

エピローグ――後知恵
あとがき

解説 「えらい気前のええお天道様やな~」という言葉を紡ぐ哲学の人 天田城介

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

slowpass

8
最初にみたのはココルームのフリーペーパーにあった文章だったろうか。強く心に残った。自分がまるでふじやん側の立場になって期せずして守ってもらえたようにも感じたし、ふだん自分が何かを他人事としてその人のせいにしていることを断罪されたようにも感じた。 「・・・彼は受診することを決めた。結果は胃がんの末期、余命も数か月という厳しいものだった。担当の医師から「何でこんなになるまでほってた」と言われたという。その理由をふじやんに尋ねるのではなく、医療者が考えるべきだと、ぼくは思った。」2024/08/12

urigaya

2
「なんで、もう死にそうな自分が幸せなのか、わからん」ふじやんの言葉に、涙がぽろぽろ。「ひとは、自分の命を愛おしむにも、自分以外のものを愛する気持ちが必要なのだ」と著者は語る。しみじみと、今後の人生に、ちくりと刺さる、重たい言葉である、2024/07/31

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