碧血の碑

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碧血の碑

  • 著者名:赤神諒【著】
  • 価格 ¥1,782(本体¥1,620)
  • 小学館(2024/10発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093867375

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内容説明

堂々たる「敗者」たちの、知られざる物語。

三条大橋、養浩館、江戸城、横須賀造船所、碧血碑。
現代にも残る所縁の地に宿る、堂々たる「歴史の敗者」たちの、知られざる物語。
時代を超え、魂震わす傑作小説集。

「総司、三条大橋で京娘と恋をしてこい」
近藤勇の命を受けた沖田は医師の娘と逢瀬を重ねるも、任務の真の目的を前に恋と大義の間で揺れ動く(「七分咲き」)。

「されば、御免!」
福井藩主・松平慶永との初引見で、突如池に飛び込んだ藩士こそ橋本左内。夭折の志士が、養浩館に残した秘密とは(「蛟竜逝キテ」)。

「これは女子(おなご)の戦いであらしゃいます!」
政略結婚のため江戸城に入った和宮。大奥は京風と武家風で激しく対立するも、和宮自身は夫の徳川家茂、そして義母の天璋院篤姫に惹かれていく(「おいやさま」)。

「日本人が、私の期待に応えられるか否かは知らないがね」
立身出世の野望を胸に横須賀へ来た、若きフランス人技師ヴェルニー。一本のネジを後生大事に持ち歩く風変わりなサムライ・小栗上野介との友情の行方は(「セ・シ・ボン」)。

「赤神氏は、隠れた人生の機微を「敗者」の歴史から掘り起こす天才だ」榎木孝明氏(俳優)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

horihori【レビューがたまって追っつかない】

26
手に取った理由を忘れたまま読み始めたけれど、我ながらナイスな選書だった。三条大橋、養浩館、江戸城、横須賀造船所、碧血碑。現代にも残る所縁の地に宿る「歴史の敗者」たちの、知られざる物語。2024/12/15

mitubatigril

9
幕末期の日本で活躍した人達の語られる事のない出来事をそこに関係していたであろう人達が思い出を語るようにつづられている。 新選組の沖田総司の甘酸っぱい恋の話 橋本左内の天才振りに理解力のあった松平春嶽 皇族の威信と誇りを持って降嫁した和宮の変化と江戸城の無血開城 フランス人技士による小栗上野介への信頼度の深まりなど 墓碑銘に相応しい内容だった2025/01/05

chuji

3
久喜市立中央図書館の本。2024年10月初版。第一話「七分咲─沖田総司」=「STORY BOX」2024年5月号、7月号。第二話「蛟竜逝キテ─橋本左内」=「STORY BOX」2023年11月号。第三話「おいやさま─和宮」書き下ろし。第四話「セ・シ・ボン─横須賀造船所・フランソワ・レオンス・ヴェルニー」書き下ろし。結び「函館誄歌─碧血碑・柳川熊吉」書き下ろし。五話粒揃いの珠玉短編集。タイトル頁にオオカマキリの挿絵が在り、何故?と思い読み続けると各話にカマキリが登場し、結びでは「拝み虫」として出てきました。2024/12/17

ゆぅ

2
短編集。歴史の敗者が物語それぞれの主人公ということですが悲壮感よりも熱く胸に迫る作品が多かったです。敵わぬ恋、貫く想い、固い友情……いっぱい泣きました。2025/02/09

nonbiri nonta

2
幕末から維新にかけてを切り取った短編集。 主人公は、沖田総司、松平春嶽と橋本左内、篤姫と和宮、小栗上野介とフランス人お抱え技師ヴェルニー。 いずれも破れ去る側の人達だがそれぞれがその使命を果たし次代へと繋いでゆきその後の明治国家がある。 好作品。2025/01/15

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