内容説明
未来はすでに僕を侵食し始めている。未曾有のパンデミック、加速する気候変動……。人類の自己破壊的な営みとともに、「日常」は崩壊しつつある。それでも流れを止めない「生命」とその多様な賑わいを、いかに受け容れ、次世代へと繋ごうか。史上最年少で小林秀雄賞を受賞した若き知性が2020年春からの「混沌」と「生まれ変わり」を記録した、四季折々のドキュメント・エッセイ! 不気味で、不透明で、不確実なこの時代をしなやかに生き抜くための必読書!!
目次
はじめに
春/STILL
夏/Unheimlich
秋/Pleasure
冬/Alive
再び、春/Play
おわりに
再生/Replay
文庫版あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
51
2020年の1年間どんな生活をしていたか。あの1年間は息がつまるような時間であった。本書はそんな1年間を森田さんがどのように過ごしたのかをまとめた日記的エッセイとなっている。子供さんとの関わりについてはほっこりします。それだけでも面白いのに、学問的なことにも触れているためなおさら面白い。特に協生農法についての話は興味深かった!2024/11/06
ぷら
6
読みたかった本が文庫化されて迷わず手に取った。改題もされたのね。 コロナ禍に書かれた日記兼エッセイ。『どう○○』という言葉とともに過ごした日々を思い出した。 対感染症の時、人々は迅速に柔軟に生活様式を一転させたのに、対地球環境の時は、同じ生命の危機に直面する問題であっても人々の動きは緩慢であると、私が思っていた事が書かれていた。私にとっては共感と新発見と学びに溢れた1冊だった。 変異した日常の中、これまで通りではいられない。知識ではなく実感として、この星の土と触れ合い未来を語らう著者と子供達の姿が眩しい。2025/01/25
めい
2
森田さんがセンスオブワンダーを訳されてる理由がわかった気がする。土に触りたいなあ。2025/03/26