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内容説明
人生100年時代とさかんに言われる現在、老いを否認し「元気」を鼓舞する本や、「老いても大丈夫」と安心させる言葉が多く世に出ている。しかし80歳以上の長寿期高齢者の生活は、実際には困難に満ちており、実はひとり暮らしより夫婦二人暮らしの問題の方が深刻である。家族社会学者である著者は、高齢者への聞き取りを続けながら、現在の在宅長寿期高齢者に起こっている様々な困難をすくい取り、それを回避する方法を伝える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おかむら
35
高齢女性の一人暮らし本など読むと自分も健康習慣を真似したり心の持ちようで楽しく暮らせる?と希望を持っちゃうが、そんな甘い期待を打ち砕くシビアな本書。特に一人暮らしより支援の目が行き届かない高齢老夫婦二人暮らしに着目。双方85歳越えの要支援2とか介護度1くらいのヘロヨレになってからも長く続く日常生活のリアル実態。我が家の20数年後を見せられてるよう…。初老になって気力体力の衰えをひしひし感じてる昨今ですが超高齢の衰え方ってレベルが違う。薄々知ってたけど…あんまり考えないようにしてた…。初老の方必読。怖いよ!2025/04/07
おせきはん
25
離れて暮らす80代の両親、少しずつ衰えを感じつつも、まだ元気そうに見えるので大丈夫かな、と思っていましたが、本書で紹介された高齢者の方々の姿を知り、私の前では無理をしているのかもしれないと思い直しました。万が一のときに手遅れにならないよう、実家を訪れる頻度を増やします。2025/02/02
katoyann
19
高齢者を主な対象として、インタビュー調査を行い、高齢者の生活実態の問題を分析した本。社会学者らしく統計データを引用しながら、生活に支障が出ても相談をせず、問題を丸抱えしてしまう高齢者の実態を明らかにしている。具体的には超高齢者(85歳以上)夫婦においても、性別役割分業が顕著に見られるという。90歳になって体が思うように動かないのに夫のために家事をするというケースを読み、改めて介護サービスの積極的利用が必要であるということを思い知らされた。なかなかに厳しい実態であると改めて思った。2024/12/18
ヘジン
12
80代の医療・介護支援以前の生活支援の問題。独居者より夫婦で暮らす高齢者のほうが、すべてを抱え込んで生活が立ち行かなくなるケースが多い。妻は体力の限界なのに、それが生活の張り合いだと自他から思い込まされて永遠に食事を作り続けることを期待される。80代になって健康だった妻が先に弱ってしまった場合の厳しさ。事態の深刻さのとらえ方が、息子と娘では多大な温度差がある等、まさに身近で見聞きすることが詰まった本だった。意外にも、団塊世代も前の世代と変わらないのだとか。親が80歳になる前に子世代も読むといいと思う。2024/11/22
ヨハネス
10
どうにもならない段階になっても助けを求めない人達のことを笑えない。男性は特に「どうにかなる」と思いがち。「ボケますからよろしく」で有名になった信友さん父(妻の介護ができる)でさえ、救急車を呼ぶことができなかった。想像できない、考えもしないから準備しておらず間に合わなくなる。娘に「施設なんてやめろ、自分が面倒みる」と言ってほしくて試すために「この施設に入ろうと思う」と言ってみたら保証人になってくれちゃったという例、うちは姑さんが常々「将来は施設に入れてね」と言うが、本心なのだろうか。2024/11/21
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