TO文庫<br> 最後の医者は海を望んで君と生きる

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TO文庫
最後の医者は海を望んで君と生きる

  • ISBN:9784867943748

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内容説明

著者シリーズ累計100万部突破!(電書含む) 
前作から6年ーー
衝撃と感動の「最後の医者」シリーズ最新刊!
待望の書き下ろし長編!!


【あらすじ】

「これがあなたが誰かと話せる、最後の機会になる可能性があります」
クリスマス。結婚3年目を迎える女性が最愛の伴侶を喪った。
懸命にその治療へ挑んだ担当医・福原雅和(ふくはらまさかず)は
手術ができなくなり、行方を眩ます。
彼を探す友人の桐子修司は、
今までに関係した遺族たちと対話を重ねるが……
大切な人に先立たれた後、残された人々はいかに生きていくのか? 
消えない死別の悲しみの向こうへーー
今を生きる人々の希望を描く、大人気シリーズ最新刊!

<発売前より全国の書店員様より絶賛の嵐!>
『最後の医者』シリーズには人が生きるという事に対して「嘘」がないのだと思う。だからこんなに心を動かされるのだろう。衝撃や派手さだけが目立つ最近の小説の中で忘れてしまっていた誠実でまっすぐな物語の感動がここにはある。
(SHIBUYA TSUTAYA IP書店/プロジェクトリーダー・栗俣様)

大切な人の死を受け入れる苦しみを、その先に進む方法を-今生きている者が、生きていく為に必要な物語です。
(草叢BOOKS 新守山店/文庫担当・勝俣様)

今作が初めてでしたが、シリーズ3作目のみでも十分に読みごたえがありました。登場人物の過去、そして未来を知りたいと思いました。
(函館 蔦屋書店/文庫担当)


著者について
●二宮敦人(ニノミヤ アツト)
1985年東京都生まれ。一橋大学経済学部卒業。代表作『最後の医者は桜を見上げて君を想う』等、フィクションとノンフィクションの垣根を越えて活躍。著書に『18禁日記』『最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常』『サマーレスキュー 夏休みと円卓の騎士』等がある。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiace9000

127
『最後の医者…』シリーズ既刊未読の私も今作だけで完全没入できた。テーマは「死別…そしてそこからの次―」。感情生物であるヒトゆえに、愛する存在の喪失は、計り知れない影響を遺された人のその後に与えてしまう。医師主役モノでありながらも、それを医師以外の他者らを視点人物として描き上げた今作の多面性は、特筆すべき一つの特徴と言えよう。その象徴が、ちゃらんぽらんな生き方をしてきた尋の生き直しへの共感と感動。愛するがゆえに他者への共感的受容が生まれる真実を、実に丁寧に紡ぎあげていく。今作までの物語も是非読んでおきたい。2025/03/05

えんちゃん

55
待望のシリーズ③ とてもよかったです。今作のテーマはグリーフケア。最愛の夫を失った女性と、女性を好きになってしまった男性。病人を救えなかった医師・福原と、福原を救いたい医師・桐子。みんなの苦しい胸のうちを、丁寧に寄り添いなぞってゆく群像劇。喪うことでこんなに悲しむくらいなら、大切なひとなんていない方がよっぽど生きやすい。だけど、やっぱり大切なひとがいる人生の方がいいと思うのです。悲しみを抱えながら生きる人たちの姿がリアルでした。2025/08/17

akiᵕ̈

29
この作品にまた出会えるとは!あれから6年。朝は元気に出て行ったのに病院からの電話で夫の不測の事態を知らされる『とある伴侶の死』で始まる今作。死というものがもたらす恐怖、苦しみが、その当事者側(患者と家族)と治療に当たる側(医師)の視点から克明に描かれていて、身近な人の死が及ぼす影響を体感する。過去に縛られて前に進めないで、もがいている中でも必ず側に寄り添ってくれる人がいる。葛藤していく中で少しずつ希望が見え、折り合いがつけれていく。だって生きているんだから!今を受け入れる事が出来た時、生への強さは大きい。2024/12/09

朗読者

26
最後の医者シリーズの4冊目が出ていると知り、早速手に取りました。初めに亡くなられた方の話は壮絶で、理不尽な病魔には恐怖を覚えました。人間誰しもこのような突然の病魔に襲われることはあり得る話で、別の病気で入院中に発見されたにも拘らず対処不能だなんてと思いました。エピローグに向かっていく流れはとても感動的で胸が熱くなりました。めぞん一刻を思い出しました。2025/03/21

Comit

25
購入本〜シリーズ第4弾。愛する人の突然の死に、妻は心に大きな穴を空け彼女の世界は色を失い、また主治医はメスを握れなくなり、自分を見失ってしまう…止まってしまった時間、徐々に現実を受容し、彼らが再び歩いて行けるようになるまでを描いた医療系ヒューマンドラマ〜今回は死別により遺されたものの視点で描かれており、その内容がとても現実的でした。苦悩、怒り、虚無、受容、その先に待っているのは必ずしも明るい未来だけではなく、その部分もきちんと記していることに、著者からメッセージを感じました。2025/03/16

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