内容説明
本書では、シリーズ第4弾の「軍用レーダー」で取り上げたレーダー製品以外の、各種センサー機器を取り上げている。主として、電子光学・赤外線センサーとソナーを対象とした。
前者は視覚的な情報を得る手段であり、主として陸上・海上・空中で使用している。レーダーと比べると、「昼夜を問わずに全天候下で使える」という利点は薄れるが、自ら何かシグナルを出すわけではない、いわゆるパッシブ(受動的)な探知手段なので、逆探知されない利点がある。レーダーとは相互補完の関係にあり、さまざまな分野で活用されている重要なセンサーである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つわぶき
2
電子光学/赤外線センサーとソナーの技術的概説本(本書はパッシブ型を扱っている。)。センサーは情報を獲得する上で必要不可欠であり、昨今ではデジタル技術を用いてより精緻に捉えられるよう進歩している。尚、画質は可視光>赤外線となるようである。所が、AIで解析するとなると一筋縄ではなく、一例として戦車Aが晴れの時の画像に偏り、戦車Bが曇りの時の画像に偏って学習させたAIに対して、曇りの中の戦車Aを見せたら戦車Bと誤判定したそうである。これはAIによる細やかな判定の難しさを示していると感じた。2025/06/12