積ん読の本

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積ん読の本

  • 著者名:石井千湖【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 主婦と生活社(2024/10発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 420pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784391162837

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内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

本を読むよりも買うスピードが上回ったまさにその瞬間から「積ん読」は始まる。
部屋の片隅に、1冊、また1冊と積み上げられる「積ん読」の山を見て、
人は焦り、罪の意識を覚え、自嘲するのだ。

そもそも「積ん読」とはなにか。その言葉の歴史は意外にも古く、明治時代にまで遡る。
100年以上に渡って受け継がれてきた日本の読書家たちの「伝統芸」は、
今や「TSUNDOKU」として世界の共通語ともなった。

そんな「積ん読」の本質に迫るべく、ブックレビュアーの石井千湖が、
斯界の本読み12人の「積ん読」事情を探るインタビュー取材を敢行。
ある者は「積ん読」こそが出版界を救うものだと熱く語り、
またある者は「積ん読」にこそ書物の真の価値があるのだと断言する。

写真に収められた圧巻の「積ん読」の山と、「積ん読」を語るその言葉を一読いただき、
読書家諸氏におかれては、ほっとするなり、笑うなり、共感するなり、
感心するなり、呆れるなりしていただきたい。

柳下毅一郎(特殊翻訳家、映画評論家)
柴崎友香(作家)
池澤春菜(作家、声優)
小川哲(作家)
角田光代(作家)
しまおまほ(マンガ家、イラストレーター)
山本貴光(文筆家、ゲーム作家)
辻山良雄(Title店主)
マライ・メントライン(ドイツ人)
小川公代(英文学者)
飯間浩明(辞書編纂者)
管啓次郎(翻訳家、詩人)

積ん読の悩み相談Q&A

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

196
文字通り「積ん読」を旨としている、12人の読書家・蔵書家の自宅を訪ねて、それぞれの蔵書の形が現在に至った経緯や本・読書についての見解・思いを綴ったもの。目を惹くのは、全ページ本や本棚のある光景がカラーで紹介されていて、様々な「本のある風景」を実感できること。作家さん、著述家さんが多い中で、自身も古書店Titleを経営されている辻山良雄さんの、「自分の本棚を作ることは、読むかどうかは関係なく、自分の宇宙を広げるような感覚がある」「読んでない本があると、…未知の世界に自分が開かれている」という感覚に強く同感。2024/10/02

Kanonlicht

166
小説家、評論家、研究者など12人が積読について語った本。積読がいよいよ3ケタに届きそうになり、おもわず手に取った。出てくる人たちはほぼみんな積読強者で、「そもそも本は読めないもの」「背表紙を眺めることも読書」と言っている人ばかり。小川哲が「小説家としてはもちろん読んでほしいけれど、買ってくれるだけでもうれしい」と言っていたのには勇気づけられた。積読を後ろめたく感じているうちはまだまだだなと。2024/12/22

あすなろ@no book, no life.

151
積読本は罪じゃない!後ろめたさも感じる必要ナシ!。そんな読書家にとって夢見たいな言葉や写真に登場人物が溢れている本。それだけでなく、そもそもの読書の愉しみや電子書籍ではなく紙派の背をも押してくれる。写真も雄弁に貴方の積読を押してくれる。なお、蔵書・収集自慢ではないのがまた良し。実際の身近な感の取材されている読み手達が好ましい。話題になったのも分かる一冊。さてさて、こうしてまた僕も懲りない面々であり、積読本を増やしてしまう一員になるのである。2025/03/30

KAZOO

141
12人の比較的若い人によるその所有している本がどのようになっているかをカラフルな写真付きで楽しませてくれます。要はまだ読んでいない本をどのようにしているかで、私も積読本が多いので見ていて安心しました。柴崎友香さんと角田光代さんの書斎はすごいと思いました。また山本貴光さんは数十年前から岩波文庫の新刊をすべて購入していて本棚に収めているのが壮観です。私も以前は同じことをしていましたが(岩波新書と岩波文庫)今はやめています。2025/09/28

まこみや

139
本好きにとって共通する悩みは、一つは積ん読、もう一つは置き場所だ。積ん読は、負債者がそれを返せないうちに次々と債務を重ねていくような心理を与える。まるで屋根に降り積もった雪がミシミシと音を立てて家屋を押し潰さんばかりになっているのに、雪おろしは一向に進まないような圧迫感だと言ってもよい。この本は、「本は読めないものだから」と逆転の発想で抑圧感・罪悪感を軽減してくれるのである。もう一つの置き場所の問題は、皆さん苦労なさっていますねぇ。就中、池澤の速読多読、山本の本の量、管の発想には敬服驚嘆ものだった。2025/01/05

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