内容説明
昭和十年代、前衛美術集団の離合集散が続いた。だが、新しい絵画の胎動は戦時体制に飲み込まれ、富士山や軍人など国威昂揚を意図した絵画が制作されるようになる。戦後は国粋主義への批判から「日本画滅亡論」が唱えられ、新しい道の模索を余儀なくされた。本書は、前衛として戦前に注目された吉岡堅二らから、戦時中、そして復興に寄り添って人気を博した東山魁夷や平山郁夫の活躍、さらに、平成以降の新潮流までを描く。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
25
淡々とした、大学の美術史講義を見ているような感じ。 カラー画がたくさんあったのが救い。2021/08/18
多喜夢
8
前巻同様、画家名・作品名多数出てくるが、相変わらず図版が少ないので何がどう素晴らしいのか、どんな特徴があるのかなど、ほとんど分からない。歴史の教科書で人名だけが羅列されているのと同じ。概論だけ示すからあとは各自で何とかせよという感じ。何人かの個人の画家にスポットを当てた説明は分かりやすいのだが。若手では松井冬子には触れられていなかったのが個人的に残念。2021/11/18
Book Lover Mr.Garakuta
8
難しかったが、一応そういう経緯があったんやと歴史の流れを掴む事が出来た2019/04/06
sakanarui2
6
著者は山種美術館の学芸員、平塚美術館の館長を務めた方。新書でサイズは小さいけどカラー図版が多数。 日本画、というジャンルが西洋画との対比から生まれ、政治に翻弄され、画壇や画家たちがアイデンティティを求めて模索し続けてきたことがよくわかった。 結局日本画って何なのか、美術のジャンルの境界が曖昧になっている現代こそ、西洋の文化との優劣だとか気にせず伝統に立ち返ってもいい時期なのでは、と思った。若い頃はまったく興味がなかった日本美術が、最近はどんどん面白くなる。 近代篇も読んでみよう。2024/09/03
十文字
4
日本画の、特に現代の流れが頭の中でとっちらかっていたので整理するために。2024/02/01




