創元推理文庫<br> 貧乏カレッジの困った遺産

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創元推理文庫
貧乏カレッジの困った遺産

  • ISBN:9784488200107

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内容説明

セント・アガサ・カレッジは、ケンブリッジ大学屈指の貧乏学寮。その学寮付き保健師(カレッジ・ナース)イモージェン・クワイのもとに、卒業生で国際的大企業の経営者の訃報が届いた。アルコール依存症の治療施設に入っていたところ、誤って崖から転落したという。だがその数か月前に、イモージェンは彼から、さまざまな相手に命を狙われていると打ち明けられていた。イモージェンはその死に疑念を抱いて調べはじめるが、事件はカレッジにとんでもない危険をもたらす……。『ウィンダム図書館の奇妙な事件』にはじまる、〈イモージェン・クワイ〉シリーズ第3弾!/解説=若林踏

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ナミのママ

71
〈イモージェン・クワイ〉シリーズ3作目。たで食う虫も好き好き…と言うものの男性の趣味が悪すぎないか?と思った今作。それはさておき。大学内ハイテーブルのディナーで会った大物、ファングループの会長の訃報が届く。生前に命を狙われていると話していたのが気になり、事件を調べ始めるイモージュ。金銭問題には大学の経営も絡んでいて危機に陥る。殺人や自殺と物騒な話が多いものの読後は少ししんみりとする。次で完結らしいこのシリーズ、最後はどうなるのか。2024/11/07

あたびー

43
ケンブリッジ大学セントアガサカレッジ付きナース、イモージェン・クワイもの3作目です。卒業生で大富豪のファランが転落死。敵の多い事を聞いていたイモーは殺人ではないかと疑いを持ち、ファランの部下で元彼のアンドルーと共に聞き込みに回る。今回は主に大学外での大企業の金と色と人間関係のドロドロ。誰も彼もがイモーを巻き込みたがるので大忙し。ラストは人としてどうするべき?の議論になり、ウーン…これでいいのかなあ?イモーが間抜けのアンドルーに最後まで心を残しているのが、女心の不思議ってやつ?2025/01/06

糸巻

24
〈イモージェン・クワイ〉シリーズ3作目。イモージェンは企業買収で財を成した大学OBのサー・ジュリアスから誰かに命を狙われていることを聞いていたが、後にその彼が転落死した事を知り疑惑を募らせる…。今作ではかつてイモージェンが親しくしていたアンドルーが登場、彼女の心を惑わす。万事において賢く誰からも好かれるイモージェンだが、男を見る目がないのか男運が悪いのか。軽薄で人の気持ちを考えられず己の事ばかりでイモージェンに頼り切り、どこに惹かれるのか未練なのか…。カレッジも危機に追い込まれ心配事ばかりのイモーだった。2025/02/13

本の蟲

18
「ウィンダム図書館の奇妙な事件」から始まった、ケンブリッジ大学学寮付き保健師クワイのミステリ3作目。命の危険をクワイにもらしていた、元卒業生の大企業経営者の不審死。さらに後継者問題や株価をめぐるごたごたが、資金難にあえぐ大学の苦境へとつながっていく。アカデミックと企業の関係性や、事件については面白く読めたが、再登場したアンドルーには気分が悪くなる。クワイの好意にすがり、助けを求め、そのくせ調査では足を引っ張り、推理には耳を傾けない。普通にクソ野郎なのだが、解説者が「探偵コンビ」と持ち上げているのが不思議2024/11/24

えむむ

15
犯人が予想外で楽しめた。分かってしまえば、クリスティなどあの系列ねと思うけどお見事。イギリスの大学や経済界の内幕が垣間見える、ような気になれる位臨場感たっぷり。イモージェンと一緒に旅と冒険してる感覚になれた。それにしても、イモージェンとても素敵な人なので、そろそろ釣り合ういい人出てきてほしい。エピローグもしっかりあって満足。それにしても、あと1作とは…すごく楽しみだけど残念。2025/03/16

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