岩波文庫<br> 統辞構造論 付『言語理論の論理構造』序論

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岩波文庫
統辞構造論 付『言語理論の論理構造』序論

  • 著者名:ノーム・チョムスキー/福井直樹/辻?子美保子
  • 価格 ¥1,353(本体¥1,230)
  • 岩波書店(2024/09発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784003369517

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内容説明

生成文法による言語研究の「革命」開始を告げる記念碑的著作.句構造や変換構造などの抽象的な言語学的レベル,言語の一般形式に関する理論,文法の単純性の概念などが,人間言語に対する深く透徹した洞察を与えることを立証する.併録の論考および訳者解説では本書の知的背景を詳細に説明し,その後の展開も概観する.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

目次

統辞構造論
まえがき
第1章 序文
第2章 文法の独立性
第3章 初歩的な言語理論
第4章 句構造
第5章 句構造による記述の限界
第6章 言語理論の目標について
第7章 英語におけるいくつかの変換
第8章 言語理論の説明力
第9章 統辞論と意味論
第10章 要約
第11章 付録Ⅰ 表記と術語
第12章 付録Ⅱ 英語の句構造規則および変換規則の例
参考文献
言語理論の論理構造 序論
第1節
第2節
第3節

参考文献
【解説】「生成文法の企て」の原点――『統辞構造論』とその周辺――
第1節 はじめに
第2節 「革命」の背景
歴史言語学――「順序付けられた書き換え規則」という概念
ゼリッグ・ハリスと構造主義言語学
哲学,数学,数理論理学
ケンブリッジでの出会い――モーリス・ハレを中心に
第3節 「革命」の内容
言語研究の目標――言語,文法,言語理論
書き換え系の研究と代数的言語学
変換の理論
第4節 「革命」後の展開――概観
生成音韻論の発展
心理学,生物学との交流
人間言語の代数的研究
デカルト的言語学
統辞理論の進展
第5節 おわりに

参考文献
あとがき
人名索引
事項索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

42
1957年初出。Syntaxは個別言語において文が構築される諸原理と過程の研究で、言語学的レベルが中心概念(10頁)。重要語はゴシ太。英語は有限状態言語ではない(25頁)。言語理論は、文法を書いている言語に対するメタ言語で定式化。文法を構築する対象である言語に対してはメタメタ言語(90頁)。決してダメダメ言語ではない(苦笑)。←真面目にやれ。単純性は システム全体に係わる(・点) 尺度である(83頁)。文法は、意味論とは独立の自己充足した研究として定式化するのが最善(173頁)。2021/10/26

こうすけ

14
これは、さすがに素人が手を出していい本ではなかった。ネイティブにとっては自分達の言葉の構造を改めて知ることが面白いのかもしれないが、もともと第二言語として文法から学んだ人間には、いまいち面白さがわからない。専門で学ぶ人には名著なのでしょう。2020/07/28

ちゅん

9
人は子どものとき習わなくても自然と言語を覚えます。人はアプリオリに言語の構造を解析する力があるのかとチョムスキーは考えます。人は生得的に普遍言語があるのか?あるとしたら普遍言語はどのようなものかを考察したのが本書です。チョムスキーのアプローチは句構造と変換構造。これにより大体の分を作ることができます。しかし、大体でとどまってしまいます。チョムスキーは結末として、「人のは普遍言語が備わっていると思う」で締めくくります。しかし、このチョムスキーが挑戦した対象。とてつもなく難しいことだと思います。2018/05/23

isao_key

9
1957年に出版された本書は、言語学に革命をもたらしたとされる。解説によると、チョムスキーが言語研究に対してなした最も根源的な貢献は、「言語」という語にそれまでとは違う、革新的で整合的な意味合いを与えたことだという。チョムスキーによれば、言語学の対象である「言語」とは、人間がある個別言語を話せるときに脳内に内蔵している認知システム、さらには限られた資料(経験)を基にしてそのような認知システムに到ることを可能にする生物学的賦与物(生得的機能)のことである。また生成文法とは、言語能力の理論であると述べている。2015/09/25

那由田 忠

7
素晴らしい本です。

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