内容説明
草木は枯れ、虫は動き回らなくても、目をこらせば、きっと春を待つ生物をたくさん見つけることができます。身近な場所で冬をこす、さまざまな生物の姿を描いています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
匠
115
虫の鳴き声で夏や秋を感じることは多いけれど、鳥の鳴き声で季節を感じることもけっこうある。春のウグイスなんかもそうだが、思い起こすと案外渡り鳥とかもそう。でも冬って意外にわかりにくい。どんなものがいるのだろう?というのが興味の発端だった。土の中のセミの幼虫、カマキリの卵のう。冬の田んぼに実は、鳥達の食べ物がたくさんうずもれていること。そして渡り鳥を含む水鳥のそれぞれ。春になるまでの間のドラマがわかりやすく展開されていて、とても楽しく読めた。2014/08/29
のぶのぶ
31
冬にも草の下、土の中、木の中で虫たちが冬をじっと越している。サナギで卵で春を待ちわびる。冬でもそういう生き物を探して鳥は餌を探している。なかなか見つけることは難しいが、見つける視点をいただいた本。見つけに出掛けてみようかな。2019/01/12
牛乳🐮
12
虫や鳥がどのように冬を過ごすのか、緻密でありながらあたたかいタッチの絵で説明されている2022/01/27
MOTO
5
絵本を開いた途端、店内の音楽がす~っと消えた様な気がした。人の気配も消え、まるで『ネバーエンディングストーリー』みたいにこの世界へ。ただし、冒険は無し、幻獣もいない。どこかで見覚えのある鳥達、いつか見た虫達が静かに暮らしているだけ。でも、私はここに来たかった。思い憧れていた場所を本の中に見つけた様なキモチ。2020/06/24
香織
2
この本をじーっと見ていたら、本当に葉の下に虫がいるかどうか確かめたくなって荒川河川敷まで行ってきました。そう思わせる力が、たかはしさんの絵にはあるのですね・・・。すばらしいです。2009/11/25