内容説明
【電子版巻末には雪丸ぬん先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】
プラネタリウム好きの高校生・碓氷十夜(うすい・とうや)は、ある日クラスメイトの・桐山涼(きりやま・りょう)から出された「謎」を解いたことがきっかけで、放課後に謎解き遊びをする「星空探偵」の活動に誘われる。
彼らの活動拠点は「高い天井を持ち、滑らかな壁面いっぱいに、しっとりとした夜空と、それを彩る宝石箱をひっくり返したような星々を全視界に映す――プラネタリウムと喫茶店を融合させた空間」――『星空喫茶』だ。
満天の星々の煌きのもと、星座の逸話に絡む日常の謎を解くうちに、
彼らは、自分自身に纏わるひとつの大きな謎と向き合うことに……!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
41
プラネタリウム付きの喫茶店、居心地よさそう。高校生(男2女2)が謎解きをする一見さわやかな話。でも、花壇の謎も、無気力帰宅部になった十夜の事情も、十夜に近づいた理由も意外にヘビーだ。青春はそれほど甘くないということかも。2025/05/13
まる子
19
10代、高校生が「方向性を間違えたエネルギー」を持て余した結果、様々な謎に挑む「星空探偵」物語。星空が好きな碓氷十夜は桐山涼に誘われ「星空喫茶」で謎解きをする事にー。名付けて「星空探偵」!自転車置き場の「曰く」、ゴミ窃盗犯、包装紙で作られた栞を売る、アンケートに嘘の住所を書いた女子高生、さらに弟が高校に通っているというあの人は…。ラストで繋がりたどり着いた先には、あの謎、この謎の理由が明かされる!男子高校生の青春×謎解き。2024/11/02
キキベル
17
プラネタリウムのあるカフェというのがまず最高だと思いました。メニューも星座をもとにしていたり、この空間にいるだけで癒されそうです。ここに持ち込まれる事件の方は、嫌な感じで決着ついたとしても下手すると後にも引きずりそうな事件なんですが、この高校生達なら上手く乗りこえていけるのだろうな、という力を感じました。この本は、表紙とか挿絵とかも見てみたいなと思いました。 #NetGalleyJP2024/10/01
キキ
14
初読み作家さん。意外にも!は、作者さんに失礼かもですが(笑)面白かった。星空喫茶=プラネタリウムが見える素敵な隠れ家カフェ。いつも皆の集合場所はここ。クラスメイトの桐山と碓氷くんを中心に小さな謎を解きながら、仲間たちと青春を謳歌?する短編だと思ってサラサラ読んでいたので最後に繋がると予想していなくて驚いた。あれも伏線だったかーと、急に現実を見せられて恐怖。解決して一安心。2024/11/23
色素薄い系
7
NetGalleyより。面白かったです。基本的には男子高校生の日常的な話。イケメンだけど変な人である桐山から出された謎を説いた事で星空探偵というものに誘われて渋々巻き込まれていくが実は2人とも隠しているある事があってという感じ。各話独立していながらもほんの少しの違和感として謎が残されており、それが終盤繋がった時になるほどね、と納得。各話それぞれに星座が謎解きのヒントになっていたり喫茶店で提供される星座モチーフのスイーツが出て来たりと星空(星座)にまつわる知識も出て来て楽しめます。2024/08/09