死体と話す NY死体調査官が見た5000の死

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死体と話す NY死体調査官が見た5000の死

  • ISBN:9784309231617

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内容説明

「古典となる運命にある一冊」パトリシア・コーンウェル(『検屍官』シリーズ)激賞!
2023年Amazonベストブック選出!
Netflix「殺人事件ファイルニューヨーク」原案!

バーバラ・ブッチャー――職業・死体調査官。
ニューヨーク市検死局に勤務した23年間、
5,000を超える死体を担当してきた。
シリアルキラー、孤独死、自殺、そして9・11――
10代の頃から苦しんだアルコール依存症を乗り越えた彼女は、
死体の中に、その人の生の痕跡を読みとり、
自分自身の苦悩を重ね合わせ、死体と向かい合い続けた。
各紙誌絶賛、衝撃のノンフィクション!


ニューヨークの死体通りを知り尽くした者だけが書ける一冊。バーバラは生と死を直視し、視線をそらさない。――パトリシア・コーンウェル

ブッチャーは、死体に対するのと同じ鋭敏さと好奇心をもって、自分自身の弱さとも闘った。胸を打つほど美しい回顧録だ。――カーカス・レビュー

ダークなユーモアと個人的な苦悩を巧みに統合し、医療調査官という仕事の内側を描き出している。――パブリッシャーズ・ウィークリー

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

泰然

43
人間は負けるように出来てない。アルコール依存症の青春を乗り越えてニューヨーク市検死局の法医学調査官として最前線で死体と向き合い続けて見たもの。冷酷な殺人者の実像、孤独死、地下道の貧困生活者、麻薬犯罪、自殺者、同時多発テロなどの回顧録を通して人間の生と死の事実、科学的思考、困難とユーモアの脆くも美しく力強いことに魅了される。人は最後には自分の思いのために生きれば、良い。自分は何と恵まれてると思うには、著者のような無力さの受容を前提にした挑戦とプロ精神と復元力が鍵なのだろう。人間論と法医学調査の新古典の薫り。2025/01/12

こばまり

41
まるでSパレツキーやSグラフトンの主人公のよう。なんとドラマチックでハードボイルドな人生かとわくわくしていたら、文中にPコーンウェル御大の名が。単なるバーンアウトで終わらないのも映画みたいでかっこいい。まさに主役を生きている感じがする。2024/11/17

Shun

35
ニューヨーク市検視局で長年勤務した著者の記録。職業柄、作家パトリシア・コーンウェルらと知己を得ることもあり、小説には著者の知見が活かされているという。内容が内容だけに凄惨極まった描写に身構えてもいましたが、ミステリ小説を愛読している読者なら問題ないだろうと思われます。亡くなった人たちの最期に何が起きたのか、状況と証拠から謎を解き明かすことが大好きで天職だと語り、魂を失った対象への敬意が伝わってくる。そして過酷な仕事現場でユーモアを交えるのは不安や恐怖に対抗するためという心境は当事者にしか分からないだろう。2024/11/12

くさてる

27
23年にわたりニューヨークで死体調査官として働いた女性によるノンフィクション。アルコール依存症から立ち直り、職務に邁進したもののストレスから鬱状態になり、911が起きたあと、職場の権力闘争に敗れ……とフィクションのような面白さと迫力だった。死体調査官ならではの知識で語られる仕事内容のシビアさと、そこから逃れるためのユーモアのバランス、さらには犯罪で傷つけられた人々への想いなど、読み応えあります。おすすめ。2024/11/05

Shimaneko

20
法医学者でも監察医でもない「死体調査官」の回顧録。警察の検視官や鑑識とも異なるらしいが、日々の仕事がダイレクトにPTSDと直結してそうだし、長く続ければ続けるほど、いずれメンタルが深く蝕まれていくだろうことは素人でも想像に難くない。「壮絶な半生」と簡単に括ってしまうことすら憚られるけれど、回りまわって自分はラッキーだったと述懐できるところまで辿り着けた著者の生命力に感嘆。いや、でもしんどい1冊だった。2025/03/21

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