チャイナ・アセアン なぜ日本は「大中華経済圏」を見誤るのか?

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チャイナ・アセアン なぜ日本は「大中華経済圏」を見誤るのか?

  • 著者名:邉見伸弘【著】
  • 価格 ¥2,970(本体¥2,700)
  • 日経BP(2024/09発売)
  • ポイント 27pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784296205479

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内容説明

米中対立、いわゆるデカップリングが喧伝される一方、不動産の暴落など、中国経済の失速がメディアをにぎわせる。そんな状況に日本は安堵していないか? 正しい情勢判断のために、日本は今、何を見るべきなのか──。

リアリズムに立脚する国際情勢分析専門のストラテジストが再び、ペンを執った! モノを見るレンズの「焦点の合わせ方」、そして日本繁栄の手段「アジア太平洋での交差点化」とは!

日本は米国に歩調を合わせて脱中国へと動きつつある。中国をめぐる地政学的リスクが声高に唱えられ、改正反スパイ法の影響もあり、人的交流も減っている。だが日本は「大中華経済圏(チャイナ・アセアン)」と距離を置いたままで発展できるのか。巨大市場、製造拠点としてのチャイナ・アセアンを失えば、日本に待っているのは、衰退と高インフレではないのか。

そもそも今後、「米中の関係改善はない」と誰が言い切れるのか。米中関係が復活すれば、待っているのは「ジャパン・パッシング」どころか、「ジャパン・ナッシング」の世界かもしれない。いや、すでにASEANが米中の結節点になりつつあるのではないか。最悪なのは対立や競争よりも、スルーである。変化の流れに、しっかり噛んでおくことが重要なのだ。

日本はアジア太平洋の産業チェーンの需要な結節点になれる国だ。そうなれるかどうか、今、大きな分岐点に差しかかっている──。

気鋭のストラテジストが改めて日本企業、そして日本が生き残るための「繁栄の道」を徹底解説。現実思考で、情勢をしたたかに見極める必要性を説く。

膨大なデータを取り込んだ中国・アセアン経済のビッグデータも分析。大中華経済圏」のリアルを伝える。

目次

1章 中国悲観論だけでは見えてこない中国の実像
2章 知らぬ間に発展する中国・ASEANの物流回廊
3章 マクロ経済統計から見るチャイナ・アセアンの変化
4章 チャイナ・アセアンで成長を遂げる企業に共通するダイナミズム
5章 大中華経済圏で起こる断片(フラグメント)化とスキャッター化
6章 日本が生き残る道

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Emkay

7
シニアストラテジストが書いた、中国の経済力を過小評価するなという強いメッセージを含んだ啓蒙的な分析書。世間で悲観論が通説となっている中国経済の現状を、豊富なデータを基に丁寧に紹介し、ASEANとの強まる経済相互依存を露わにする内容には発見の連続。地政学リスク、不動産市場崩壊、株式市場低迷、中国発スタートアップ投資からの外資撤退を受けて、色眼鏡がかかっていたことを思い知る。おいそれと楽観論になびくわけではないが、マーケットフォロワーに警鐘を鳴らす貴重な視座を与えてくれる好著だった2024/11/14

Go Extreme

2
中国の現実に焦点: 勃興する新1級都市と人口移動 センターピン都市 中国悲観論だけでは見えてこない中国の実像 知らぬ間に発展する中国ーASEANの物流回廊: 発展し続ける大中華経済圏・チャイナアセアン 省・自治区・市の戦略 マクロ経済統計から見る変化: 貿易ー世界で最も大きな伸び 投資ーマネーの行き先変化 国際収支ーマネーの行方 大中華経済圏・断片化とスキャッター化 日本が生き残る道: アジア太平洋で世界の交差点 Withジャパン・ジーパン&スコップ戦略 ジャパン・インサイト→信頼 価格再考のインパクト2024/10/04

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