酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話

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酒をやめられない文学研究者とタバコをやめられない精神科医が本気で語り明かした依存症の話

  • 著者名:松本俊彦/横道誠
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 太田出版(2024/09発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784778319557

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内容説明

「ダメ、ゼッタイ」に代わる、有効な手立てはありうるのか?



依存は回復の始まり。

やめればいいってものじゃない!?

連載時から当事者、当事者家族、支援者・専門家を騒然とさせた

不良患者×不良医師による画期的な往復書簡がついに書籍化――。



現代人にとって最も身近な「病」である依存症――非合法のドラッグやアルコール、ギャンブルに限らず、市販薬・処方箋薬、カフェイン、ゲーム、スマホ、セックス、買い物、はたまた仕事や勉強など、その対象は多岐にわたる。



そんななか最も身近な依存物質であるアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する文学研究者・横道誠と、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症で、依存症治療を専門とする精神科医・松本俊彦の、一筋縄ではいかない往復書簡が始まった。最小単位、たったふたりから始まる自助グループ。



依存症の裏側にある、さらにその深淵へ!



特別鼎談「ギャンブル依存症問題を考える(ゲスト:田中紀子)」も収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カピバラKS

66
●日本における依存症の常識に鋭いツッコミを入れる痛快作だ。●酒などに依存する真因は「生きづらさ」だから、強制的な断酒などは、本質的な回復につながらない。断酒などで「生きづらさ」を紛らわせるものがなくなると、依存症者は追い詰められる。●大麻は元々イスラム圏での飲酒に代わる娯楽で、他害リスクは飲酒より低い。将来、大麻の使用は女性の不倫と同様に刑法犯から除外されるだろう。●著者の指摘はいずれもユニークだ。カピバラKSは、ギャンブル依存症当事者(家族)会の元支援関係者として、興味深く読んだ。2025/05/21

ネギっ子gen

56
【従来の定説や通説をいったんチャラにして、依存症とその周辺の“ホントの話”に挑戦!】依存症当事者の文学者と依存症治療の専門医との往復書簡。「ギャンブル依存症問題を考える会」田中紀子代表との鼎談も収録。企画し編集担当され、パートごとの軽妙かつ鋭いコラムを書かれた藤澤千春さんに拍手👏 松本は、<タバコはもとより、激辛のカレーやタンメンを食べるなど、自傷行為めいた悪習があるからこそ、なんとか生き延びることができている/人が健康的にいきるためにはある程度の不健康が必要なのだ、と声高に叫びたいくらいです>と――⇒2025/03/25

鷺@みんさー

33
途中、専門用語のニュアンスがわからなくてモヤッとしたり、マコトの「発達障害あるある」な、「当たり前に自分の長所を自分で褒める」的部分にイラッとしたり(なぜなら私もそうだからw)しながらも、面白く読めた。私もADHDかつアスペかつPTSDあれこれなので、過集中や過活動はよっくわかる。翻って自分は依存性かと自問してみると、この本を最後まで読むと「感覚が麻痺して否認しちゃってる依存性」かもしれないな、と。何らかに依存的する傾向はハタチ頃から自覚していて、その対象は主にヲタ活、推し活だったのだけれど。2025/04/06

harumi

30
面白くてとても勉強になった。イソップ物語の「北風と太陽」の話はほぼ何にでも当てはまるのだなと改めて思う。依存症治療のひとつであるハームリダクションもそれに該当する。「ダメ、絶対に!」ではなく、害をもたらさない程度に与えることで逆に治療がうまくいく。それにしても日本は薬物依存には大変厳しいのに、薬物よりよほど他害性の高いアルコールや(飲酒運転や性加害、暴力など)ギャンブル(横領や窃盗、借金による殺人や自死)にはずいぶん甘い。そのへんはいろいろ闇があるのだろう。2025/02/01

kanki

23
回復コミュニティ。AAの宗教色。当事者研究。男らしさ、なら「無力」が効く。なるほどです。とても勉強になった2025/04/15

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