内容説明
「ダメ、ゼッタイ」に代わる、有効な手立てはありうるのか?
依存は回復の始まり。
やめればいいってものじゃない!?
連載時から当事者、当事者家族、支援者・専門家を騒然とさせた
不良患者×不良医師による画期的な往復書簡がついに書籍化――。
現代人にとって最も身近な「病」である依存症――非合法のドラッグやアルコール、ギャンブルに限らず、市販薬・処方箋薬、カフェイン、ゲーム、スマホ、セックス、買い物、はたまた仕事や勉強など、その対象は多岐にわたる。
そんななか最も身近な依存物質であるアルコール依存症の治療中で、数多くの自助グループを運営する文学研究者・横道誠と、「絶対にタバコをやめるつもりはない」と豪語するニコチン依存症で、依存症治療を専門とする精神科医・松本俊彦の、一筋縄ではいかない往復書簡が始まった。最小単位、たったふたりから始まる自助グループ。
依存症の裏側にある、さらにその深淵へ!
特別鼎談「ギャンブル依存症問題を考える(ゲスト:田中紀子)」も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
139
依存≠依存症。依存症の治療は時代の移り変わりで治療の選択肢も変わったし増えもしたように思いますが、結局鉄板なのは「コミュニティに属する」という至って古典的な方法のように思いました。言い換えると、ファーストチョイスは「コミュニティに属する」で、これが合わなければ他を試していくという感じでなのかなと思いました。2025/10/18
ネギっ子gen
76
【従来の定説や通説をいったんチャラにして、依存症とその周辺の“ホントの話”に挑戦!】依存症当事者の文学者と依存症治療の専門医との往復書簡。「ギャンブル依存症問題を考える会」田中紀子代表との鼎談も収録。企画し編集担当され、パートごとの軽妙かつ鋭いコラムを書かれた藤澤千春さんに拍手👏 松本は、<タバコはもとより、激辛のカレーやタンメンを食べるなど、自傷行為めいた悪習があるからこそ、なんとか生き延びることができている/人が健康的にいきるためにはある程度の不健康が必要なのだ、と声高に叫びたいくらいです>と――⇒2025/03/25
カピバラKS
70
●日本における依存症の常識に鋭いツッコミを入れる痛快作だ。●酒などに依存する真因は「生きづらさ」だから、強制的な断酒などは、本質的な回復につながらない。断酒などで「生きづらさ」を紛らわせるものがなくなると、依存症者は追い詰められる。●大麻は元々イスラム圏での飲酒に代わる娯楽で、他害リスクは飲酒より低い。将来、大麻の使用は女性の不倫と同様に刑法犯から除外されるだろう。●著者の指摘はいずれもユニークだ。カピバラKSは、ギャンブル依存症当事者(家族)会の元支援関係者として、興味深く読んだ。2025/05/21
konoha
53
文学研究者と精神科医の依存症についての往復書簡。「ヘイ、トシ!」「ヘイ、マコト!」で始まり、そこまで話していいの?と思うくらいカジュアルに語り合う。2人とも生き生きとして楽しそう。往復書簡の1番幸せな形を見た。私も何かに依存していた事は多々あり、渦中にいる時は気付かないので頭が痛い。最近はコーヒー、チョコレート、韓国ドラマかな。松本さんがハードな仕事の後、ココイチに行くエピソードかわいい。重く苦しいテーマながら、文章に品と知性があり明るく読める。間に挟まる担当編集のコラムが冷静で共感できる。2026/02/02
niisun
38
“往復書簡”というスタイルは、巻末で著者自身が「ゆったりのったりとした漫然たるコミュニケーションを許してしまうところがある」と書いているように、無駄な前置きの語りが増えたり、互いを気遣って婉曲な表現が増えたりしがちですが、本書は、お二人が最初からそこを意識して書かれているのもあって非常に面白く、また、お二方ともにとても読みやすい文章(文体)で、内容がスルスルと頭に入って来ました。しかし、改めて精神科医療の“正解”が、時代ごとにまったく違うことに愕然としますが、良い方向に向かっていると思いたいですねぇ。。。2025/09/06
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