内容説明
「関ヶ原の戦い」の影の仕掛け人にして家康からの信任も厚かった藤田信吉、今も残る河川インフラのスペシャリストとして地元で称えられる伊奈忠次、女城主として島津の精鋭軍を打ち破った妙林尼、信長以前に〈天下人〉となったのに生没年すら曖昧な三好三人衆……教科書には載らない、あるいは、敗者として歴史の片隅に追いやられているマイナー武将たち。しかし、彼らはみな、歴史のキーパーソンとして確実に「爪痕」を残した者であり、“ご当地武将”として語り継がれるレジェンドなのである……知られざる武将たちによる歴史の裏舞台での大活躍を描く、もう一つの日本史!
目次
第一章 もっと知られるべき! 隠れちゃってる名将たち
第二章 この銅像、誰? 地元じゃ有名人な武将たち
第三章 スゴいのにいつもモブキャラ! 戦国の色んなユニット
第四章 マニアックな偉業の数々! 教科書には載らない武将たち
第五章 思わず二度見! ひとクセあるお名前の武将たち
コラム 武将の下の名前「長政」多すぎ問題1~3
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きみたけ
59
マニアック過ぎるけどめっちゃおもろかった〜😆著者は「れきしクン」こと長谷川ヨシテル氏。同氏の著書は「ポンコツ武将列伝」「ヘンテコ城めぐり」などすでに何冊も読了済で、今回の本は23年10月発刊の最新本。「歴史好きでも知らないような武将たち」ばかり70人をピックアップし、熱の入った史料・参考文献との格闘の末生み出された、歴史ファン待望の一冊。「天正壬午の乱」の裏の主役にして真田家より凄い国衆の依田信蕃、弓の腕前ひとつで語り継がれるレジェンド大島雲八、強敵島津家を16回も撃退した「尼城主」妙林尼など紹介。2024/08/24
ようはん
19
信長の野望シリーズに出てはいるけど明確な事績がクローズアップされないとか、出るか出ないかのボーダーラインすれすれぐらいの存在の武将にこの本で初めて知る武将もいる。福島県や福島市の福島は木村吉清が名付けたという説があるのは本で書いてある通り、福島の多くの人間は知らないだろうと思う。2024/04/25
奈良 楓
18
【良かった】信長の野望にでているかでていないかの知名度の武将を取り上げた本。面白かったです。特に印象深いのは、・なんでこの実績で知名度が低いのか?藤田信吉 ・信長や謙信に献上したほどの超有名なお酒を作る江川氏。どうも最近その日本酒を復刻したらしい。2024/05/12
hirorin
6
教科書には載らないけれど、その存在感がメジャー級の武将を集めて解説。知っているお名前もあったけれど、詳しくは知らず~そして意外な場所にその銅像が建っていたりする。地元民の敬愛を集めているけれど、全国的にはマイナーな。私が知っているお名前は、郷土資料などで見たものかな。よく考えれば、日本で起きた戦乱にはたくさんの名もなき、知られていない武将が参加していたはず。たくさんの人の営みの積み重ね、苦労や不幸の上に現在の私達がいる訳だし。今、あることを感謝せねば。2024/09/11
スプリント
6
人選が渋い。 コラムの同名「長政」紹介がよかった。 2023/11/05