かもめジムの恋愛

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かもめジムの恋愛

  • 著者名:大前粟生【著】
  • 価格 ¥1,485(本体¥1,350)
  • 小学館(2024/09発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784093867252

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内容説明

女子高生の恋バナ相手は70代のおじいさん。

北鴎町にある「かもめジム」はバブル期に建てられた7階建ての大型ジム。今では利用客が減り、経営難が続く一方で、会員の八割を締める高齢者たちの出会いの場となっていた。
ジムの受付でアルバイトをする17歳の柏夢は、70代男性・西原さんから会員の三田園さんという男性が好きだと相談を受ける。「恋なんてオレの人生でこれが最後」という西原さんを応援する夢も、次第に自身の恋を打ち明けはじめ、共通の悩みである“恋愛”を通して56歳差の友情が始まるが!?
30代半ばで結婚に焦りながらも推し活に勤しむサオリさん。会員になる気ゼロでも毎日愚痴を吐きに来るおばあさん・橋本さん。アイドルをやめてボディビル選手を目指すかえちゃん。憧れの先輩を追って野球部を辞め、吹奏楽部に入った道重くん……。
世代や性別を超えて、交わるはずのなかった人たちの人生が交差する群像小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ネギっ子gen

63
【やっぱり、好きかあ、と思った。どうしてだよ、と自分は思う。でも、好きなんだよなあ。その気持ちを前にして、私の理性と打算が混じり合った部分は、ばっさばっさと倒れていく】高齢者の出会いの場である「かもめジム」を介して生まれた、不器用な恋と友情の物語。<どのおばあちゃんも彼女なりに生き生きしていた。でも、腰がものすごく曲がってしまったけどジムに挑戦しようとするおばあちゃんはどこにもいなかった。だから、私があのおばあちゃんを生き生きさせてあげなきゃいけない。アルバイトに復帰して、その思いは一層強くなった>と。⇒2024/12/16

美紀ちゃん

63
大前粟生さんは「死んでいる私と、私みたいな人たちの声」がとても不思議な話で、印象的だった。 これは、わかりやすくて面白かった。 コロナ前に私も市内でいちばん大きなジムに通っていたので、そのジムの雰囲気がわかる。 新しい友達ができたりする楽しさもわかる。 恋が始まりそうな感じとか、いやそれダメな関係じゃない?という感じとか。 「かもめジム」だけじゃなく、ジムって高齢者が多めなのかも? またジムに行きたくなった。 2024/10/18

mocha

57
高校生のユメのバイト先は「かもめジム」ある日利用者のおじいちゃんから恋愛相談を受けるが・・30代の受付嬢サオリさんや、片思い爆進中の高校男子などさまざまな登場人物たちの思いが交錯する。世代や性差の垣根を越えようとするストーリーには「多様性」というワードが思い浮かんだ。くすっと笑える軽妙な文章でついつい一気読み。#かもめジムの恋愛#NetGalleyJP2024/08/05

coolgang1957

51
ほのぼのした街で良い人たちばかり、ちょっとむかつくばあさんもアクセント。コミュニティでいろんな人と交流して成長していくユメちゃんが〝かもめジム〟の太陽のようです😆好きになったひとも、ちゃんと言えなくても思いやりを持って考えてくれるひとで、おじさんからみるとおつきあいの価値は高いと思います…が、これからまた出会う人たちもいるので保証はしません🤣だって、一期一会のあたたかい愛を知ってしまったからねー🤣2024/10/01

えみ

50
好きって言いなよ。なんて気軽に言えない恋愛発見。失敗なんて恐れずに「好きだ!」って伝えられたらいいのに。だけど本気度が上がるたびに告白のその後を勝手に想像して臆病になる…。飢えを抱えた人の恋愛はなんだかとっても痛々しくて、寂しくて、重症だ。スポーツジムである「かもめジム」に関わる人々が“恋”に悪戦苦闘する物語。思い通りにいかない想いはどんな形で相手に伝わるのか。どんな顔を曝け出すのか。切ないけど可愛くて、憎らしいけど頼もしく、弱っていても明日に一歩踏み出す勇気がある。そんな彼女たちの愛嬌に元気をもらう。2024/10/26

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