内容説明
自称、“平均よりちょっと弱い”ヴァンパイアのアルトに、身に覚えのない手紙が届いた。宛名は、『魔王軍四天王・最古のヴァンパイア・アルト様』。人違いじゃないかと思いつつも、迎えに来た美少女ヴァンパイアと共に、魔王軍の幹部会議に参加することになったのだが…。 ――俺って四天王最強なの? 自分の知らない武勇伝が語られる中、今後の方針は勇者討伐に決定! だけど勇者が知り合いで!? なぜか畏怖され、尊敬され、大変な事態に巻き込まれていく。そんなとき、伝説のドラゴンが復活し、世界の危機が訪れる! ――いや、俺は知らないけども。平和主義ヴァンパイアの勘違い系最強ファンタジー、開幕!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真白優樹
12
勇者や魔王、魔族が生きる世界で辺境の村に隠遁する平和主義な吸血鬼が、何故か魔王軍四天王と呼ばれて始まる物語。―――ただ平和でいたいのに、世界はそれを許さない? 自覚無きままに色々な事に関わっていて、暇で極めた様々な技術は最早比較するものなし。その全てに無自覚なままに時々首を傾げながら生きていく物語であり、勘違いものな面白さが込められている物語である。果たしてこの先、世界を一度捨ててどうなるのか。まだ気づかれていないその偉業、いつか誰かに外堀を埋められてしまう事はあるのか。 次巻も勿論楽しみである。2024/10/05
なぎ
4
いつの間にか魔王軍四天王になっていた無自覚に強いヴァンパイア・アルトが無双していくお話。敵味方関係無しに全方位から好かれまくっているアルトが最強過ぎて、それによって起こる周囲との絶妙な勘違いが非常に面白かったです。敵対しているはずの勇者もドラゴンもアルトに友好的なので良い意味でツッコミどころ満載でした(笑)不思議ちゃんの雰囲気が漂う四天王・ロロが気になったのでもっと掘り下げて欲しかったなと。平和な大団円エンドでコメディ部分も面白かったので、勘違い系コメディが好きな方にはオススメ。2024/10/06
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