内容説明
〈七代目〉ほど破天荒な人生を送った役者がいただろうか――。天才肌で色男、江戸に團十郎ありと名を上げて「歌舞伎十八番」を制定する一方、その豪奢な生活を御上に睨まれ財産没収、江戸追放に。やがて奈落の底から見事復活をとげるが、思いもよらない悲劇が襲った……。大名跡の重責を背負い、たとえ茨の道でも、最後まで粋を貫いた名優を初めて描く感動作。『咲かせて三升の團十郎』改題。(解説・市村萬次郎)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaorin
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先月は当代團十郎の襲名披露、来月は團十郎の裏表忠臣蔵を観劇予定。よいタイミングで出会った本。改めて、江戸時代から連綿と受け継がれてきたお家芸のすごさを感じる。息子に言う「團十郎として生きろ」は、生半可なことではなく、7代目の花の裏の茨の人生は想像を絶するものがある。現実は舞台より奇なりか。それでも最後まで宗家を守ろうと、歌舞伎を守ろうとした7代目の生きざまは胸を打つ。それを支えたおみつの強さ、宗家の重圧に耐えられなかった8代目の人間らしい弱さ、それぞれの生きざまもまたドラマである。2024/11/29
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