「老後不安不況」を吹き飛ばせ! - 「失われた25年」の正体と具体的処方箋

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「老後不安不況」を吹き飛ばせ! - 「失われた25年」の正体と具体的処方箋

  • 著者名:大前研一
  • 価格 ¥799(本体¥727)
  • PHP研究所(2021/04発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569835716

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内容説明

老いも若きも老後や将来が不安でたまらないから、お金を貯め込む。人々がお金を使わないから景気はどんどん悪くなり、さらに不安が募る。つまり、日本経済長期低迷の正体は、「老後(将来)不安不況」なのだ。その証拠に、この25年間で日本の個人金融資産は700兆円も増えた。これは裏を返せば、老後不安さえ解消できれば、国民は安心してお金を消費に回すようになるということだ。そうすれば、経済も一気に活性化する。なにしろこの国には、1700兆円もの個人金融資産があるのだ。そのわずか1%が市場に出てきただけでも17兆円、GDP3%分を上回る経済効果が期待できる。だから政府は、その一点に全力を集中させるべきなのだ──。そう主張する著者が、国民の老後不安を払拭し、日本経済を再浮上させる具体策を示す。あわせて、お金の不安が消えるマネー&ライフプランの立て方も指南。「アベノミクスがうまくいっていないのはわかるけど、それに代わるものもないから……」とあきらめている読者こそ必読。日本と自分の未来に希望が湧く一冊。 【主な項目】●アベノミクスの“六本の矢”がすべて失敗した理由 ●日本の個人金融資産は25年間で700兆円も増加 ●「老後・将来不安」の払しょくこそが最高の景気刺激策 ●高齢者を駆動力とする成長戦略 ●高齢者の気持ち一つで、国の借金は返せる ●「資産税」と「付加価値税」だけにする税制改革を ●「バランスシート」をつくれば、お金の不安は消える ●国と心中しないためのマネー&ライフプラン 【目次】●第1章 【問題提起編】「老後・将来不安」こそが、日本経済長期低迷の根本原因だ ●第2章 【問題解決編1 政府】老後不安を払しょくするために、政府は何をすべきか ●第3章 【問題解決編2 個人】国が滅んでも、こうすれば個人は不安なく生きられる

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

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24
低迷する日本経済へ、大前さんらしいツボを得た提案が小気味好い一冊。米国と違い、いくらマイナス金利と言う劇薬で市場に円を流しても、一向に日本経済が好転しない状況を”低欲望社会”故と診断したあたりはさすがだなと思わせます。この本を読む限り、安倍さんの時代が長く続けば続くほど日本経済の復活は先送りになる予感がします。遅れるだけならともかく、国債を発行し続けているうちに国債価格の暴落からデフォルトに陥ることがないようにはしてもらいたいね。また、最近の大前さんは”アイドルエコノミー”をキーワードにしているようだな。2017/04/04

カレー好き

21
大前研一さんによるアベノミクスへのダメ出し。将来への不安により「低欲望社会」となった日本。平均3500万も貯金を残したまま死んでいくという。車も家も負債という考え方。お金使わなくなったもんなー。年金もある。生活保護もある。何とかなるハズがみんな不安で抱え込む。やっぱり政治の責任と思います。個人としてはお金を生み出す技術を磨くこと。スーパーインフレにも備えを。☆4つ2018/08/13

まゆまゆ

9
日本経済の長期低迷の原因は、国民の「老後・将来不安」である。老人たちは根拠のない「いざというとき」のために約3500万円をため込んだまま死んでいく。この溜め込んでいるお金を使わせるための政策こそが今の日本には必要である。そもそも欲しいものがない低欲望社会の日本に、高欲望が前提のアメリカ流の経済学を持ち込んでも全く効果がない、とはそのとおり。2017/08/15

5
優秀なリーダーの共通点は、一つのことしか言わないということ。そのためにも根本的問題は何かを徹底的に探る能力が必要。バブル崩壊から25年間で国民の金融資産は700兆円以上も増えた。そのお金を持っているのは圧倒的に高齢者である。老後への不安が消費を抑えることが問題と考える。不安を取り除くことが1番必要で、そのために人生の楽しみ方を国が積極的に取り組むことが大事。ポール・クルーグマンが白旗をあげた日本経済の消費の中心はお一人様ということだ。2017/04/11

カルロ・イータン

4
久しぶりに読んだ大前さんの著書。相変わらずわかりやすくタメなる。庶民の目になって問題の解決方法を提示してくれるからだ。国の問題も提示してくれているが、「国」が老後に救いになるとは思えない。そこで、大前さんが提示してくれた、一人一人にできることが生きてくるのだ。まずは大前さんが絶対にやってはいけないことの一つに挙げていた普通預金にため込むことからやめようと思う。2017/04/05

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