光文社文庫<br> 八月のくず~平山夢明短編集~

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光文社文庫
八月のくず~平山夢明短編集~

  • 著者名:平山夢明【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 光文社(2024/09発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334104122

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内容説明

深夜、身重の女を助手席に乗せて人気のない峠道に向かった男。車を停めると、隠し持っていた金槌で女の頭を殴りつけた。女は原型をとどめないほど壊されるが、それは男にとっても悪夢のはじまりだった(表題作)。壮絶な賭け試合で重傷を負っても、一晩で回復する不死身の男、その切なくも残酷な理由(「ふじみのちょんぼ」)。絶望か救いか、圧巻の10話を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

57
表題作、感動的な程の“くず”だった・・・(*´-`)人体破壊の描写が・・・酷い(褒めてる?)。そりゃ地獄が迎えにくるさ。異形コレクション収録作品を中心とした短編集。平山作品故に登場人物たちは軒並み酷いことになるが、不快感は驚く程、後を引かない。そこには、深くて絶望的な寂漠感と遣る瀬無さがあり、驚く事に登場人物たちへの優しさが潜んでいるから。娘を食べられちゃったり、轢き殺されちゃったり、あるいは息子を悪意に染めて育てたりしてても、何か大切なものを希求する人間の弱さと強さ。『ふじみのちょんぼ』の献身、とか。2024/10/12

24
相変わらずぶっ飛んでる内容でした。ほんとにもうなんて言うかエグい。2024/09/18

Porco

20
話がドロドロぐずぐず。社会的に宿命づけられた弱者が地獄に直下行している作品が印象に残りやすく、九相図のような恐ろしく気味悪いが目を逸らすことができない退廃の美を描くのが上手い。そのようなイエロートラッシュものの系譜ではあるのだが、話がどうしようもなく酷すぎるはずなのに、口に出したくなるオノマトペやコミカルさで読んでいて頬が何故が緩んですらしまう【餌江。は怪談】が一番好きだ。2025/04/02

じゅむろりん

17
8月最初の読了は、暑い夏にぴったりの「8月のくず」。酷暑で朦朧とする中読むのに相応しく、平山氏の多種多様な世界観が詰まった、悪夢とホラーとディストピアの幕の内弁当(または松花堂弁当)。「いつか聴こえなくなる唄」と「裏キオクストック…」のSFは長編でも読みたくなるクオリティ。大好きです。社会の底辺でのたうち回る奴らの絶望と小さな希望の先に待ち受けるのは、決してハッピーではないけど、不幸だけでは終わらない深みがあります。解説にあった「ボリビアの猿」が気になるなー。2025/08/03

ちょん

17
読書メーターで溜まったポイント使ってbookwalkerでゲットした本🎶スマホで読んでいたのと、話がドロドログズグズで読み終わるまでに時間かかりました(笑)「ふじみのちょんぼ」が好き。2025/01/30

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