内容説明
これはフリンなんかじゃない、恋だ。バンドとバイトに明け暮れる大学生の「僕」。美人でクールな講師のマリコ先生に恋したけれど、学生と教師、しかもマリコ先生にはニューヨークに赴任中の夫がいる。一方で、バンドのメンバーである一つ年下の幼馴染、うさぎとも微妙な関係で……。僕らの青春は、ちぎれそうなほど揺れ動くが、それでも真っ直ぐ走るしかない。僕たちそれぞれ、忘れられない恋! 不器用でひたむきな恋の行方を描く、青春恋愛小説!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
162
【『ロック』の日】イベントで知った作品で、恋愛モノの名手『村山由佳』さんが描く、恋愛はもちろん、青春で甘酸っぱくもあり、意外としっかりとロックしている内容でした。大学生の主人公は美人講師とイケナイ関係に。バンド活動を進めながらも、禁断の愛に身を投じつつ、日々を過ごしています。さすが村山さん、とにかく文章がキレイで読みやすく、主人公が不倫をしていても不思議とダークな感じにならないのはさすがです。中盤、若干もたつく感はありますが、そのもどかしさこそが本作の醍醐味なのかもしれません。青春と恋愛の王道な作品です。2016/08/31
優希
83
面白かったです。学生と教師の禁断の恋。ひたむきな恋だけれど、おおっぴらにできないのが切なかったです。バンドとバイトに明け暮れる日々の中で恋した相手には夫がいると思うと苦しくなりました。不倫といえば不倫だけれど、不器用でひたむきな青春の恋に見えるのが不思議です。甘酸っぱい味が全体に広がる1冊でした。2016/05/07
あつひめ
64
若かった頃…些細なことで悩み傷つき浮かれ喜び。いろんな経験をしたことを思い出した。こんなにたくさんの人がいる中で一人に決めなければならない婚姻関係。夫婦だからといって全てがしっくりいく訳ではなく、波長の合う心安らぐ人が他にいる場合もある。心を預けて安らげる人に寄り添うことは簡単かもしれないが、それで幸せになれるかはわからない。甘酸っぱいようなほろ苦いような展開に自分が年をとったことを感じながら読み進めた。もう戻らない青春の日々がそこにあるように思えて。2016/09/23
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
61
かねてから憧れていた先生と深い仲になってしまった涯。しかし彼女にはニューヨークの病院へ研修に行ったきり帰ってこないダンナがいて・・。教師と生徒の不倫ということで、もっとドロドロした話かと思いきや、意外とあっさりした話でした。ありのままの自分を認めて欲しい気持ちと、ありのままの自分に満足しているのかという問いかけ。何だか色々と考えさせられました。★★★2013/05/04
まさきち
35
涯とマリコさんの許されざる恋の下での成長物語かと思いきや、最後のマリコの行動に驚かされると共に身勝手さに呆れました。その他の点でも少々どこにピントを当てようとしているのかつかみづらかったような腑に落ちない印象です。2014/01/19
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