内容説明
誰ひとりきみの代わりはいないけど上位互換が出回っている
「死ぬほどでもなかった絶望、まっすぐ受け取れなかった希望。
美しくなかった日々の遺書は、不思議と明るくユーモラスで、そして美しい。」
──麻布競馬場(作家)
これまでに刊行した私家版歌集収録より選んだ100首に、
書き下ろし100首を加えて編集した宇野なずきの最新作、ついにリリース!
【歌集より】
僕だけがインターネットの亡霊で他のみんなは居酒屋にいる
人類の祈りはすべて神様の迷惑メールフォルダに届く
わたくしは便利な道具でございます操作手順を誤って死ね
嫌な言い方をするならそうですね私は愛と呼んでいますが
死にたい 違う 死ぬくらいなら海のある町まで逃げて暮らすんだった
著者について
インターネットを中心に活動している歌人。
大阪府在住。
2014年1月から短歌を始め、
自主制作の歌集を複数発表している。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
拡がる読書会@大阪
2
野なずきさんによる歌集。 日常の中で感じる絶望や希望が交錯する瞬間を描いています。例えば、祈りや願いが届かない無力感や、それに対する希望の光を短歌で表現していたり、インターネットや現代社会の風景を背景に、個々の感情や思考を鋭く切り取っています。特に、現代の孤独感や疎外感を象徴する短歌が多く収録されています。 https://note.com/sharebookworld/n/n8cdb7bd92ce42024/09/29
ヨルシカネムレナイ
1
難しすぎない言葉の繋がり。その分発想や考え方のちょっとした凄さが際立っているように感じるし、よくわかりやすい詩で蔑ろにされがちな、かっこよさも感じられて良かった。2024/10/29
そぴょ
1
著者が初めて出版社から発売した歌集です。たまたま手に取って読んでみるととても面白かったので衝動買いしました。痛快な毒を持つ表現に病みつきになりました。インターネットあるあるが豊富です。好きな歌人がひとり増えました。2024/09/16
プリン大魔神
1
名作もあれば、何のことを言ってるのか分からない短歌もあった。総合的にはzineの方が好きかな2024/08/30
アキヒコ
1
送ってくれないので買いました。 一時期bioにされていた「僕だけが~」で始まる。僕と僕以外で区切る。ローランドさんみたいなことではなく、自分は絶対に一人だという感覚。孤高ではなく疎外。ただその疎外感に共感を覚える私達。宇野なずきは理論上天才なのに、かつ凡人と同じものを持っている。技巧やユーモアで包まれた中身は卑近なもの。だから多くの(ネットの)人に届く。ただあとがきで私を友人じゃなくて知人としていて隔たりを感じる。人はみな一人だから?2024/07/01
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