内容説明
本書は，怒りのメカニズムへの解説とその対処法を示し，書き込み式のワークによって読者に練習機会を提供することで，学習内容が行動の変化として持続することを助ける。
怒りを構成する要素に基づくSTOP（止まる，考える，客観視する，計画する）メソッドは，怒りの初期の兆候に気づき，鎮静化と思考・認知の見直しを経て，効果的な行動変容プランを見極める。
当事者，心理支援や対人援助の専門職にも役立つアンガーマネジメントの包括的ガイド。
目次
第I部 怒りを理解する
第1章 怒りの生物学的・生理的根源
第2章 認知―怒りの喚起と持続における思考の役割
第3章 怒りの表現―鏡に映る怒りの表情
第4章 あなたにとって，怒りはどのような問題か？
第5章 モチベーション評価と変化の継続
第II部 怒りのコントロールと対立の解決
第6章 あなたの怒りの引き金は何か？
第7章 怒りに阻まれる前に，怒りを阻む
第8章 怒りの覚醒をコントロールする
第9章 CBTを使って怒りを引き起こす信念を特定し，変革する
第10章 CBTを使って持続中の怒り思考を特定する
第11章 客観的な思考と計画で認知の歪みに対抗する
第12章 コミュニケーションのコツ―何を考え，どのような感情を抱き，何を望むか
第13章 協調的な問題解決―対立せずに合意に至る，無敵の方法
第14章 まとめ―STOPメソッドをいつ，どのように使うかを認識する
第III部 落ち着いた状態で対立を解決する
第15章 他人が挑発してきたとき―敵意や攻撃性に関する境界線を設ける
第16章 受動的で有害な怒りに対処する―受動攻撃性と冷たい怒りを乗り越えるために
第17章 挫折―不可避な事態にうまく対処する
