内容説明
ドン・ペドロは友人クローディオが持つヒアローへの恋心を知り、策を練って二人を婚約させるのに成功した。続けて独身至上主義のベネディックとビアトリスもくっつけようとするが、思わぬ横やりが入ってしまう……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くみ
7
2014年発行の新訳。 2組の男女の恋愛と誤解が織りなす喜劇。 初めふらふらしてそうなベネディックがいざとなったら勇気を示したり、娘ヒアローの名誉のため決闘を申込むレオナートに意外な嬉しい驚き。 それに比べてクローディオ。。 解説にフォローがあったが、、クローディオの苦悩を伝えるには役者さんの力量が問われそう。 ビアトリスの闊達なセリフ、ベネディックとの掛け合いもあってか、全体的には明るい雰囲気で楽しめた。タイトルもいいなあ。2017/06/25
まこ
5
頭空っぽの悪党がしかけた悪事に心が空っぽになる主要人物。ビアトリスとベネディックの恋模様以外は起こらなくてもよかった騒動、たしかに「から騒ぎ」ですね。作中に韻やダジャレが効いていて翻訳した人センス良すぎです。2016/02/01
erie
4
大変神経を使い、工夫をこらして言葉遊びを訳出していた。注釈も親切でありがたかった。しかしやはり話が複雑で、人物もそれぞれに兄弟親戚従者がいたりと込み入っている。本書→映画→原点+確認テストみたいなのを見てやっと大筋が終えたかどうかという感じである。腑に落ちない部分もいろいろあるが、ベアトリスとベネディックが溌剌としている。「過去になにかあったらしい」のも現実味があるし、「後半で突然全面的に愛し合わず、毒舌を保っている」のもベネディックの後半の潔さも好印象。2018/08/14
このこねこ@年間500冊の乱読家
3
⭐⭐⭐ なんとなく『ロミオとジュリエット』と似ている。 (恋人同士が窓からやりとりする描写があったり、ヒロインが死んだことになってたり) 大の大人がどぎついイタズラを仕掛けるのも、この時代特有なのでしょうか。それとも、現代と同じで、劇の上だけ?気になります。2021/09/29
あす
2
新潮文庫の訳よりしっくりきた。気がする。2018/03/17