内容説明
2050年までのカーボンニュートラル(温暖化ガス排出量実質ゼロ)の達成、ウクライナ情勢などに端を発するエネルギー不安、自動車などの電動化やAI(人工知能)などIT技術の発展で止まる気配がない電力需要の増大。人類を悩ますこれらの問題を一挙に解決する切り札として「核エネルギー」、すなわち核融合や原子力が改めて注目されている。
本書は核エネルギー技術を長年取材してきた専門記者二人が、新しい核エネルギー発電技術が期待される背景や技術的な特徴をわかりやすく解説する。実用化に向けた課題やビジネスの動向を踏まえて、カーボンニュートラル時代のエネルギー新技術の潮流を理解できるようにします。
目次
■1章 核エネルギーが脱炭素実現の切り札に
原子力発電や核融合発電が地球温暖化・電力需要増大・エネルギー安全保障という3つの課題を同時に解決する切り札と見なされる理由を探る。
■2章 「地上の太陽」が輝く日、スタートアップ参入で加速
国家プロジェクトに代わり開発をけん引するスタートアップ各社の動向と、その技術を解説する。
■3章 安全性を武器に次世代狙う新型原子炉
安全性を格段に向上させた4つの新型原子炉「革新軽水炉」「小型モジュール炉(SMR)」「高温ガス炉(HTGR)」「高速炉(FR)」の技術と可能性を解説する。
■4章 特許で見る核エネルギー開発、高まる中国の影響力
世界の核エネルギー研究を特許出願状況で分析し、核エネルギー開発における中国の影響力を探る。
■5章 原発再稼働と60年超運転の安全性
原発の60年を超えた運転を認めた「GX脱炭素電源法」の検討を下敷きに、原発の寿命延長と安全性の根拠を技術的に検証する。
感想・レビュー
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