問いの編集力 思考の「はじまり」を探究する

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問いの編集力 思考の「はじまり」を探究する

  • 著者名:安藤昭子【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン(2024/09発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 570pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784799330937

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内容説明

落合陽一氏 佐渡島庸平氏 推薦!
AIが「答え」を出す時代に
思考の主導権を取り戻す

アルゴリズムが誘導する世界を
「問う力」で切りひらく
編集工学に基づく知的創造のプロセス


私は私でなく、私でなくもない、
そんな言葉が響く編集の洞穴の入り口である.
――落合陽一氏

“「問う」ということはつまり、「いつもの私」の中にはないものに出会うこと、
その未知との遭遇の驚きを自分に向けて表明することだと言っていい”
本文中にあったこの一文。ここに、編集の真髄を感じた。
――佐渡島庸平氏

本書は、編集工学を手すりに「問い」の発生現場の謎を探る一冊。
学校教育では探究学習が浸透し、
ビジネスの現場でも自立型人材や、課題解決力よりも課題発見力の重要性が盛んに言われるようになった。
一方で、これまで「答え方」は練習してきたが、「問い方」は学んでこなかった。

「問う力」が必要であることは多くの人が共有し始めているのに、肝心な「問い方」がわからない。
なぜ「問う」ことは難しいのか?
小さい頃は「なんで?」「どうして?」の問いにあふれていたのに、
大人になって問えなくなるとしたら、何が邪魔をしているのか?
「問い」はどこからどうやって生まれてくるのか?

誰もが備え持つ「編集力」をもとに、
問いが生まれ出るプロセスを4つのフェーズで考えていく。

「問い」の土壌をほぐす:Loosening(第1章)
「問い」のタネを集める:Remixing(第2章)
「問い」を発芽させる:Emerging(第3章)
「問い」が結像する:Discovering(第4章)

本書を通して、本質を見抜き、世界を動かしていく
「内発する問い」を生み出す力を身につけよう。

【目次】
第1章 「問い」の土壌をほぐす:Loosening
第2章 「問い」のタネを集める:Remixing
第3章 「問い」を発芽させる:Emerging
第4章 「問い」が結像する:Discovering
第5章 「内発する問い」が世界を動かす

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tenouji

20
故松岡正剛氏の編集工学のお弟子さんの著書。最初は、教科書的な記述だなと感じていたが、第3章あたりから加速しだし、パースのアブダクションでは爆発気味に語っていて面白かったw。あとがきにあるが、「問い」という切り口で、この内容をまとめるのには、相当苦労されたようだ。たんぱく質に構造があり、それが機能性を持つように、情報にも、構造があって、それが「あて推量」を可能にしている、という説明が未来には可能であることを、切にお祈りしています。2024/12/30

おさむ

20
今年逝去された松岡正剛さんのお弟子さんが「問い」なるものを徹底的に掘り下げる良書。松岡さんの本は難解で途中で挫折することが多々あった。安藤さんの文章はわかりやすく書かれており、ギリギリついていける(笑)。ツボにハマったのは、「好奇心は炎。それを燃やすための燃料が思考や知識、記憶や世界観。そこに外部からのセレンディピティが飛来して着火。注意や関心もまた燃料なのだが、それが今はデジタルネットワークに吸い上げられているから、炎が燃え盛らない」。「未知」に出会うためにちょっとした越境が必要との教えは実践したい。2024/12/13

エジー@中小企業診断士

17
問いという情報が引き出されるプロセスを①問いの土壌をほぐす②問いのタネを集める③問いを発芽させる④問いが結像するの4章構成で辿る。マイケル・ポランニーの「暗黙知」、パースの「アブダクション(仮説推論)」、グレゴリー・ベイトソンの「学習Ⅲ(世界像の変容)」などの概念を参照。土壌をほぐすー内面・接面・境界の準備。アフォーダンスとマイクロスリップ。知性を触発する情報デバイスとして書物は有能。「探求型読書」のすすめ。アブダクションは驚きの発見→仮説の仮組み→新たな確証へ。pre:推論の入り口、post:推論の拡張2025/03/18

ほじゅどー

13
★★★★ 「そういうものだ」という思い込みや、すぐにググって答えを得ることがその先の思考を奪っている。検索は未知を瞬時に既知に変える作業で、思考、感受性や好奇心が奪われる。書物は未知を扱う情報デバイス。著者の言葉を鵜呑みにするのではなく想像力の余地を確保する「探究型読書」が出来る。目前の未知を「まぁ、こんなもんだろう」と分かったつもりになるのをやめるて、問いを持ち続ける。好奇心から生まれる思考や問いは大事だなぁ。2025/02/21

naohumi

7
本当に必要なのは「答え」ではなく「問い」。未知との遭遇である問いを抱える力。これを育むためにも「探求型読書」の必要性を感じとれた。自分の中の分かったつもりの「バイアス」から「本当にそうか?」と批判的なクリティカルシンキングを繰り出し常に問うていく。物事の深まりに必要な営みであると考えた。スッキリさせたい白黒思考から飛んでみて、ネガティブケイパビリティも大切にする。モヤモヤ感を先ずは可視化し、問いを生み続ける哲学的な営みが人のレジリエンスを高めるのだとも思う。2025/02/24

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