内容説明
大好評『ソース焼きそばの謎』、待望の続篇! 蒸し麺や揚げ麺に熱々の餡をかけて食べる「あんかけ焼きそば」。食卓ではマイナーな存在だが、その発祥はソース焼きそば以上に謎に満ちている! 探求の旅は戦前の東京、横浜・長崎を経てアメリカへ――。世界屈指の焼きそば通が解く、濃厚歴史ミステリ第二弾
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
142
あんかけ焼きそばはソースより好きなので、その由来を探る本書は興味深く読んだが、そこには食文化史を超える日米中の裏歴史が詰まっていた。揚げた麺が存在しない中国から直接伝わったのでなく、19世紀にアメリカへ労働移民した中国人が現地の好みに合わせて考案したあんかけが、激化する人種差別から逃げた料理人により日本へ伝えられたとする著者の推測には驚くばかりだ。膨大な資料と食べ歩きで証拠をしっかり揃えており、刑事裁判の法廷でも採用されるほど納得してしまう。下手なミステリより余程面白い、歴史の秘めた謎の解明に拍手したい。2024/10/23
はっせー
54
本書はあんかけ焼きそばの歴史やルーツをまとめたものになる。著者の塩崎さんだが、『ソース焼きそばの謎』を書いた方!ソース焼きそばの次があんかけ焼きそば。なかなかニッチなライン攻めている!さて、本書は、タイトルは面白い感じで書かれているが、内容はアカデミック。明治時代の文献を綿密に調べている。明治時代からある中華料理屋の話・当時の人のエッセイ・料理本を元に調査をする。いやー壮大だった😂大河ドラマ1本分の歴史がギュッとつまった作品!あんかけ焼きそばを食べるときは、この本のことを思い出すだろうな。2025/08/16
ヒデキ
38
著者の料理に関する知識と取り上げる角度に驚かせてしまいます。 ちょっと、関心が薄かったのが、私が、ソース焼きそば派だったからかな~ 今度、食べに行ってきます2024/11/14
ようはん
24
あんかけ焼きそばのルーツを巡って色々な老舗の中華料理店を巡っていくが、各店の焼きそばがカラー写真で紹介されており中華料理店で実際に食べたくなる。一般的なあんかけ焼きそばのイメージである揚げた硬い麺にあんかけをかける要素はアメリカ発の発想というのは意外。2025/06/10
練りようかん
19
「ソース焼きそば〜」に続く第二弾が好きなメニューで嬉しい。揚げ麺か軟らかい麺か意外とお店によって傾向があるんだなと思ったが、これが重要ポイントだったとわかるのは後半に入ってから。横浜が広東料理で神田神保町が上海料理というすみ分けが勉強になり、上の具が塩味海鮮なら軟麺、醤油系なら揚げ麺がしっくりくる自分の中の謎を発見したのが面白い、歴史のミッシングリンクは戦争の影響を予想していたが、想定外のルートで別物級の食べ物にまで進むのが楽しかった。人・国・時代、移動のダイナミズムを感じ食の内在化が更に興味深くなった。2025/04/27




