内容説明
英国外務省勤務のジャスティンは妻とともにナイロビに赴任したが、ある日、妻の死体が発見される。その背景には国際的陰謀が……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
stobe1904
21
【ジョン・ル・カレ復刊】ケニアに駐在している外交官ジャスティンの妻テッサが運転手とともに殺害され、残されたジャスティンはテッサが多国籍製薬会社の不正行為を調査していたことを知ることになるが…。数十年ぶりのル・カレ作品だが、じっくりと登場人物を掘り下げ、少しづつ事の核心に迫っていく筆致に改めて熟練の技を感じる。読み急ぐことなくじっくりと下巻を楽しみたい。2024/09/15
聖龍
8
若くて美しい妻テッサを惨殺により失った庭いじりが好きな外交官ジャスティンが妻の死の謎を解き明かすために奮闘する物語。舞台はケニア。テッサはアフリカを食い物にしている先進国の製薬関連企業の闇を追求して何者かに殺された。志を同じくして常にテッサと一緒に行動していたアフリカ人男性医師アーノルドもテッサ惨殺と同時に行方不明となる。テッサは色情狂であったかの様な噂が流れる中、ジャスティンは妻の潔白を信じアフリカに渦巻く巨大企業の陰謀に立ち向かう。ただ噂どおり読みにくい。特に皮肉に溢れた会話の部分。粋と言えば粋だが。2024/10/04
shiggy
4
最初はどういう話なのかちょっと解りづらいが、途中から陰謀が少しずつ見えて来てからは面白くなる。どういう結末になるのか、下巻が楽しみ。2024/09/26




