内容説明
起伏のある88年間を初めて振り返る。
日本を代表する名悪役の波瀾万丈の88年間の歩みを綴った自伝。
映画「飢餓海峡」「仁義なき戦い」など任侠ものから時代劇まで数多の出演作での悪役ぶり、
そして「う~ん、まずい、もう一杯!」の青汁CMで、一役お茶の間の人気者となりましたが、
俳優デビュー前はプロ野球選手として活躍していました。
岡山での戦争体験、小学校で見た米軍のキャッチボール姿に始まる野球との出合いや明治大学野球部での苛酷な日々、
そして東映フライヤーズ入りから俳優への転向、悪役商会結成。
またカメラが回らない場所では東日本大震災や熊本地震で被災した子供たちとの交流も――。
八名さんは言います。
「世の中のためになる足音をのこして生きていきたい」
88年の間に出逢ってきた多彩な交遊録や縁を振り返りながら、残したい想いを書き下ろした一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
24
東映や大映が、球団を運営していた時代があったとは知らなかった。それが縁で、プロ野球選手だった八名さんが引退後に俳優に転向したと。殺られ方、セリフ、衣裳に対しての意見やアドリブが“悪役”だからこそなのか、聞き入れられる場面が多く、長い俳優人生を支える面白みをお茶の間に届けていたようだ。内田吐夢監督、鶴田浩二さん、石原裕次郎さんを心から慕い、市井の人々との交流に泣いたり笑ったり。人情に厚い【悪役商会】の顔を垣間見た。ラスト八名さん一人に対し、八枚の布団は笑った。画面に出てくれば視聴者の敵、でも愛すべき悪役だ。2024/11/01
kei-zu
15
書名が良いですね。昭和10年生まれは私の亡父と一緒。プロ野球選手を経て映画の悪役に転身した著者と生き方が全く異なるが、父が見たであろう時代の雰囲気がページからうかがえて楽しかったです。2024/10/13
菊地
3
俳優にはそこまで詳しくないので「青汁のCMやドラマや映画とかでよく顔を見掛けていたけど名前をいまいち憶えていない」という存在だった名バイプレイヤー八名信夫さんによる自伝。 プロ野球選手から俳優に転向したという特殊な始まりから、現場の最前線を走り続けてきた歴史の証人によるエピソードがいちいち面白いし興味深い。 決して順調にキャリアを積んでいった訳じゃないだろうに、何かを羨んだり恨み言を言ったりする訳じゃない語り口が清々しい。ここまで長期のキャリアを形成できた俳優の人間力を感じましたね。2024/12/22
優さん@はいカード
1
八名信夫の自伝。悪役と称しながらのご本人の男気と優しさがにじみ出ている。個人的納得だったのが、昔野球選手だったと聞いてたが「東映フライヤーズ」→東映の流れで(さらに読むと、当時の映画人の娯楽で自ら野球チームというのもあり相性よかったよう)。 そのため、澤村藤十郎・鶴田浩二などの名優、内田吐夢・深作欣二などの監督に加え、中西太など往年の野球選手や、山東昭子・江戸川乱歩などの名前も出てきて、あらためて経歴の凄さを感じる。 悪役商会、青汁CM、そして今の芝居小屋や震災復興支援のことなども書かれてて面白かった。2024/11/09
孤灯書屋
0
⭐️⭐️2025/02/16




