内容説明
困難に直面する人々に寄り添い、権利救済とそのための制度改革に奮闘する、さまざまな「マチ弁」(=町の弁護士)たちの実践の記録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サトシ@朝練ファイト
25
使命感、正義感にあふれると言っていいのか、決してスーパーマンではなく寄り添うように弱い立場の側に立つという雰囲気。瀬木氏、木谷氏、裁判官ネットワークの対比も分かりやすく的を得ていると思う。2018/02/10
西澤 隆
3
先日当地を離れられた小出薫弁護士が紹介されている一冊。弁護士のいないまちにやってきて、市内の登録弁護士は自分ひとり。弁護士の力を借りるということをまったく身近に感じていない人たちとのやりとりを「どっぷり地域に浸っていろんなひとと友だちになる」ことでやりきった彼は、法律家というより「地域を面白くしてくれる貴重なクロスオーバーポイントのひとつ」として多くの人に認識されていたように思います。毎年夏にやっている劇団有志のお化け屋敷イベントがCOVID-19でできない年にかわりにやった朗読劇での鬼の姿、思い出すなあ2023/07/27
梨里
0
法テラスや東パブ、司法制度改革の歴史が垣間見れる。それぞれの筆者のお話も熱い想いを感じることができ、おもしろい。個人の事件をどのように社会の変革につなげるかという具体的な話も載っている。弁護士になりたいなと思える本だと思う。 SNSを見ていると法テラス批判や公設事務所批判をよく見かけるが、現在外部からどこまでそもそもの制度趣旨が共有され、その実績が評価されているのだろう。それとも、現在は状況が変わりつつあるのか。わからない。2023/08/17