非正規公務員のリアル---欺瞞の会計年度任用職員制度

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非正規公務員のリアル---欺瞞の会計年度任用職員制度

  • 著者名:上林陽治
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 日本評論社(2024/08発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784535559844

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内容説明

官製ワーキングプアを一層深める会計年度任用職員制度等、社会を支える不可欠な存在である非正規公務員の深刻な現実を抉り出す。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kum

28
図書館勉強のために読んでみたものの、図書館員に限らず、保育士や相談支援員など様々な職場で働く非正規公務員の現状に暗澹たる気持ちになる。率先垂範どころか「現行の非正規公務員の勤務条件改善のための法環境は、民間に比べて二周回遅れ」だと著者は言う。非正規に頼った職場でありながらその処遇を軽視することの結果は考えればわかるだろうと思うのだが、安易な都合で誰の得にもならないことをやっているとしか思えない。賃金や雇用不安はもちろんのこと、当人たちが自身の仕事への誇りを否定されたように感じて離職に至ることが一番切ない。2022/07/13

やまやま

15
例示されている職場としては職業安定所、図書館、小中学校、児童相談所、生活保護窓口といったところで、いずれも非正規化が進捗した職場である。「民営化」できるという幻想が使用者側だけでなく、地域住民のかなりの割合でも大きくあるのかもしれないが、それは「かかわりのない限り」「どうでもよい」仕事と思われがち、また地方自治体の中で「傍流」な仕事とされがちという点を丁寧に示している。行政需要は増えているにも関わらず正規職員として雇用できないのは、「平時」においてそれは無駄なこと、と住民に見なされがちなことも否めない。2021/07/28

awe

9
地方公務員の3人に1人が非正規公務員であり、行政の現場の最前線を非正規職員が支えているという現実がある。図書館、福祉事務所、学校、ハローワーク等。これは有名な話だが、ハローワークで求職者支援を行なっている相談員が、翌年には求職者の側に回っているということもあり得ると...。◆非正規公務員が増大する背景には、自治体の財政難と行政需要の増大・複雑化があるという。一例を挙げれば、各種の「相談業務」は年々その需要が高まっているが、そこに割く人員が足りないため、非正規公務員を充てることが多くなっている。福祉事務所に2023/10/29

You

5
時間切れで自分に関係のある章だけ読了。後半の会計年度任用職員の章も飛ばし読みになってしまってもっとじっくり読み込みたかった。うちの市のことを言っているのか?ってくらい我が町にも当てはまっていて、全国的にこの業界の扱いがこれって絶望的すぎて笑えてくるね。そして長野県の自治体のランクイン率がすごいね。自分がいかに自身の置かれている状況に無頓着だったか。きちんと勉強して把握して理解して、何かあったときには自分を守れるようにしなければいけない。何かとまともに戦うためには知識と度胸と冷静さのどれも欠いてはいけない。2021/04/30

天茶

3
読みかけ74p

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