内容説明
養育者等との関係性が生涯に及ぼす影響を包括的に説明するアタッチメント理論。その基礎から実証研究、臨床応用までを丁寧に解説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろか
12
入門とはあるが、一流。大学の教科書以上、大学院レベルかな2021/11/14
いとう
7
再読>>アタッチメント(A)の問題を抱えた人たちは、自分に温かいケアを施してくれるような他者が眼前にいたとしても、歪んだ形で捉えてしまう傾向がある。つまり、危急時におけるヘルプリソースとしての他者を遠ざけ、排除してしまうリスクがある。そんな彼らをどのように支援すべきか? →p166:危機的な場面では人は誰でも安全性を求める。臨床群はA欲求を素直に表出できない人達であると考えられる。Aの質は特性ではなく、変化しうるものなので、人生のどこかでA欲求にこたえてくれる他者がいることが大きな意味を持つ。2023/01/31
Haruki
3
「くっつくこと」が元来の意味で、愛着とも表現される心理学の発展する一分野の基本を知ることができる。幼少期の子どもはA(回避型)、B(安定型)、C(アンビヴァレント型)、D(未組織型)のタイプ分類での養育者との関係性が形成され、この内的作業モデル(IWM)をベースに他者との関係性を育んでいく、という枠組みが根本的な考えである。理論発足当初はBが良いとされたが最近はA,Cも共に一つの適正な戦略として捉えられ、むしろDが虐待児に散見され課題視される。ミラーニューロンや心の理解能力などとも関連し射程を広げている。2022/03/30
いとう
2
アタッチメント理論の歴史、広さ、今後の流れを総まとめといった感じ。とても『入門』とは思えないほどの濃い内容。 自分が依拠していた『愛着(アタッチメント)』はどの立場だったのか、そしてその課題や今後の予想が丸わかり。 巻末の引用文献をみるだけでも価値がある。 愛着障害と愛着の問題を明確に分け、虐待、マルトリートメント、小児期の逆境体験(ACEs)の違いも説明。2022/01/08
エデン
0
愛着障害だけやなくACやACEsの入門書としても最適 かなりしっかり書いてあってしかも読みやすい2023/05/19
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