内容説明
21世紀において心理療法はどうあるべきか。その歴史的・文化的限界を明らかにしつつ、いまこの日常でのあるべき臨床像を探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろか
8
学生時代、大好きだった大山先生。こころの科学の連載をまとめたものである。もっとポップな感じを期待していたが、とても思弁的。アクチュアリティとリアリティの違いは、自分なりの臨床経験の中で、分かったが、やはりユングは合わないなと再確認した。2020/10/02
恋
2
学部で、大山泰宏先生の授業は聴いていましたが、歴史的、思想的、文化的、そして現代的背景から心理療法の奥深くに切り込んでいく論考が脳裏に焼き付いて、私自身の血肉になりました。 15年前に雑誌「こころの科学」で連載したものを大幅に加筆修正したものですが、かなり書き加えたのでしょう、現代どころか、現在の心理療法を焦点に、矛盾や限界、内実や歴史的変遷などを、かなりの深度で考えさせられます。 京都大学に居られた頃から大山先生を知ってますが、先生の授業で心理学を学び始めた私にとって、まさに生まれ変わる想いでした。2020/12/16
はるな
0
放送大学で講義を受講して、とても感銘を受けた先生の本。現代社会を日々生活している中で感じていた違和感や居心地の悪さを論理的に言語化されていて、腑に落ちることが多く、素晴らしいと思った。難解なところも多かったが、アクチュアリティとリアリティという概念、現代はSNSなどによって自己を断片的に表出するようになっていること、己の有限性、、など大切にしたい考え方が多く書かれていて、また暫くしたらここに戻って来ようと思える本だった。2025/01/17
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