目次
1 近世期における民俗研究の萌芽(『菅江真澄遊覧記』にみる民俗世界;近世紀行文にみる民俗事象の発見;野田泉光院『日本九峰修行日記』にみる庶民の暮らし;古風の発見と田舎;探訪と観察の実践;資料収集の実験「諸国風俗問状」;不思議な現象の記録)
2 明治期における日本民俗学の生成(外国人の日本文化研究と人類学会の成立;土俗会の活動と羽柴雄輔・山中共古;柳田國男の民俗学への転進;南方熊楠のFolklore;郷土会と雑誌『郷土研究』の創刊;Folkloreの受容と雑誌『民族』;折口信夫「髯籠の話」をめぐる諸問題)
著者等紹介
板橋春夫[イタバシハルオ]
1954年群馬県生まれ。1976年國學院大学卒業。伊勢崎市職員、新潟県立歴史博物館参事、日本工業大学建築学部教授を歴任。現在、放送大学客員教授、成城大学大学院文学研究科非常勤講師。博士(文学・筑波大学)、博士(歴史民俗資料学・神奈川大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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bapaksejahtera
10
柳田國男の存在の大きさから、民俗学史の試みた学者は多くはない。その試みの中でも、民俗学的な学問の萌芽と位置づけられるべき江戸期に生じた「田舎の古風」への関心や、屋代弘賢による民俗資料収集実験である「諸国風俗問状」の史的位置づけは様々である。本論冒頭では野田泉光院や菅江真澄を初めとする紀行史料から民俗学的視点を網羅的に探り、更に柳田に先立ち、柳田民俗学の成立に大きな影響を与えた山中共古、南方熊楠等の先学や民間有志に論及する。不敏にして纏まらぬ読解となったが、理解は深まった。私の関心にある中山太郎論は薄いが。2026/05/15
らむだ
3
序論で“本書の目的は、日本民俗学の生成過程に関する学史を詳述することにある”と語るように、江戸時代から明治時代の“民俗学前史”がどのように日本民俗学の誕生に接続するかを、先行する日本民俗学史を踏まえながら論述した力作。日本民俗学の夜明けを概観するのに最適な一冊。2023/12/19




