内容説明
原著刊行から15年。子ども・子育て支援新制度スタートの年に、燻り続ける母性愛神話、三歳児神話の「いま」を増補し、装いも新たに再刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
晴久
6
私は子供を諦めたから、強固な母性を持てなかったことに対する罪悪感とか、子育てをしないことで人間的に成長できないのではとか、3歳児神話とか、全部に囚われていた。でもそれは、作られた価値観だということを繰り返し繰り返し、丁寧に書いてくださっていて、子供を産んだ人も産まない人も、等しく救われる本になっているのではないかと思った。反発もあるだろうが、私は読めてよかった。それでも長年の思い込みは強固で、やはり自分を責めてしまうときもあるけれど、とにかく、ありがとうと言いたい。2026/06/20
ゆびわ
5
「孤独な育児」〜と併読。20年以上前の本とは思えないくらい、根本はまだ残っているなあと。 色々な制度が追加されて、社会問題的な事件も起きてきた歴史を感じながらも、それでも時代ごとの問題は出てくるので、根本の育てやすい社会をどう実現できるかが大事だよなと。 私も母であるし、妻であるし、ただの読書好きでもあるので、バランスとりながら生きていきたいよなあ。2026/05/08
みほ
4
3歳までは預けずに母親が保育すべきという「3歳児神話」、子どもを産む女性こそが子育てに適性があるという「母性愛信仰」、その結果家庭から締め出され、子育てに携わる機会を失う父親たち。これらに何の根拠も無いこと、高度経済成長期にあたり企業戦士を支える役目として生み出された「母親」というもの。根拠がない、と知るだけでかなり気が楽になった。そして、遅ればせながらいま現在の世の中の変化も感じられる。少子化の歯止めはなかなか効かないものの、世の中は良い方向に向かっている、希望を感じられた。2025/03/14
たぬーぴー
3
卒論で参考にした資料。概ね筆者の意見に共感するので気にならなりませんでしたが、章によっては感情的に見える部分もありました。 家族社会学系の卒論を書いて、自分ではこういうのに敏感であったつもりでしたが、それでもなお、気付かないうちに母性観が「刷り込み」されている側面に気付かされたのは驚きでもあり、反省。私が子育てをするとしてもまだだいぶ先ですが、母だから父だからと決めつけることなくコミットできることが当たり前の社会になっていることを望みます。2021/02/27
jackbdc
3
母性愛盲信や三歳児神話が万人に当てはまるものではないという指摘については同意。母乳がでるのは女性だけだが、哺乳類は集団で子育てをするよう進化してきた。一人で完璧な育児は不可能だと思う。子を産んだ母が企業で就労継続できるよう育休や時短勤務がとりやすくなるよう国レベルの関与が求められると思う。男性や地域社会の考え方も変わらなければならない。その上で社会全体が子どもや子育て家庭を支える仕組みを備える必要があると思う。一方で、母性愛神話と社会病理の因果関係を論じる部分の論については飛躍が過ぎると違和感を感じた。2020/10/13
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