女性の生きづらさ---その痛みを語る

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¥1,540
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女性の生きづらさ---その痛みを語る

  • 著者名:信田さよ子
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 日本評論社(2024/08発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784535904552

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内容説明

心理臨床の枠を超え、女性として生きる中で出会う困難や違和感を、家族・当事者・社会・性別というさまざまな位相から語り尽くす。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とよぽん

36
生きづらさは、今や老若男女を問わず相当の割合で感じている、というのが日本の現状だろう。しかし、本書は信田さよ子さんが、女性ならではの生きづらさに焦点化して編集した、奇跡のような(編者の言葉)執筆陣のラインナップという1冊である。家族、心身、社会などいろいろな関係性の中で、傷ついたり自分を責めたり慣習にとらわれたりして、女性であるがゆえの生きづらさを増幅していく。その事例が次から次へと書かれている。一番印象に残ったのが北原みのりさんのエッセイで、「当事者とは誰なのか」という指摘が目からウロコだった。2020/06/07

ヒデミン@もも

30
読みやすく、わかりやすい。女性だから生きづらいこと、たくさんある。女性しかわからない幸せもある。2020/03/29

katoyann

26
19人の著者による女性の生きづらさに関する論稿集。DV、児童虐待、依存症、摂食障害、発達障害、痴漢被害などテーマは多岐にわたる。中でもいわゆる高葛藤事例(DV被害による離婚事例)における面会交流推奨の問題点に関する論稿(千田有紀先生)が興味深かった。共同親権推進法を法制化する動きが活発であるが、DVが絡むケースは子どものメンタルヘルスに悪影響を及ぼす。被害女性もメンタルのバランスを崩すだけでなく、調停のための弁護士費用を負担することになり、経済的にも厳しくなる。ほか、エッセイも面白かった。2022/07/14

ichigomonogatari

7
今の日本社会における女性の生きづらさについて様々な角度から考える冊子。その視点は家族、依存症、貧困問題と多岐にわたり、どの問題も単純には語れないものだということ、ジェンダーの視点が欠かせないことをを痛感させられる。ほとんどが女性による文章だが、その中で男性二人の男の介護や加害者性についての論がとてもよかった。2020/12/17

バーニング

4
各研究者、専門家がこれまでの活動経験から話題を提供するエッセイ集。いずれも分量は長いものではなく面白い文章もあればあっさり読み飛ばせる文章もある中で上間陽子、平山亮、牧野雅子の文章は読み応えがあり、それぞれの問題提起を興味深く受け止めた。これらを読んだだけでも本書を購入した価値があった。特に平山の文章は男性ケアワーカーの一人として興味深い(家事が出来るからケアが出来る訳ではない! )し、男らしさ/女らしさはそれそれ分離しておらず構造的であり、絡み合っているものという視点はこうした議論をする上で重要だろう。2025/06/28

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