内容説明
『子どものための精神医学』の著者が語るみずからの子ども時代、青春時代、そして「いま」。珠玉のエッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mc6ρ助
10
『(児童養護)施設の困難な実情は報じられないし、日本は近代化をおし進める過程で「社会が子どもを護り育む」という姿勢を忘れてしまった。幕末に訪れた西欧人は日本の伝統社会が子どもたちを大切にするさまを感嘆をもって報告している。ちょうど今、大災害に日本人が・・助け合うさまを感嘆をもって報じているように。・・同じく、子どもたちをほんとうに護り育てぬく社会をつくれるかどうか、 そこに私たちの人問としての尊厳がかかっていまいか。(p169)』著者の落ち着いた語り口に癒やされていた積もりが最後にガチンとやられました。2018/12/05
林克也
0
この中では「N君のこと」が、適切な表現ではありませんが、一番重かった。滝川先生は沖縄に移住されてしまったそうですが、一度直に会ってみたかったです。2018/11/10