内容説明
なぜ日本は堕ちていくのか? すべての原因は隠された〈戦後体制〉にあった。気鋭の政治学者が、長く続く腐敗した日本の体制を国内外の政治力学と丁寧に比較し、わかりやすく読み解く。時代の必読書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tokko
13
単行本からの文庫化。この本を読むまで「デモクラシータイムス」というYouTubeのチャンネルがあることを知らなかった。これをきっかけに、少しずつ動画を試聴している。本からは伝わりにくいこともあったりするので(白井さんが冗談っぽく言っていたり)、本→動画の順番で見たのはよかった。この本を読むと、本当に自分は戦後史を知らなかったとつくづく痛感する。さらに言うと明治維新〜現代までのいわゆるエスタブリッシュの変遷も、もっと知るべきだと思った。2024/07/22
Katsuto Yoshinaga
11
「朝鮮戦争を終結させたくない日本の親米捕手体制の支配階層」「核武装国以外で原発のフロントエンド(ウランから核燃料を作る作業)とバックエンド(使用済み核燃料から核物質を取り出す技術)を自前でやっているのは日本だけ」「一億総火の玉、聖戦完遂と説いていた教師達が民主主義と言い出すメンタリティ」といった過激で刺激的な発言が飛び交う対談集。侠客に関する発言とか、気に入らないところも多分にあったが、保守層のジジイ達への罵詈が際立っていて、面白く読み終えることができた。タカ派な感じもしたが、強いて言えば先鋭派かな。2025/03/23
わ!
7
面白い本でした。近代史…特に戦中・戦後の日本の政策を中心に紐解き、そこが現在の日本の政治の諸問題の根源となっているというところへ決着させています。もちろんこの時代の情報に関して私はかなり疎いので、もっと情報の信憑性を確かめてからでないと信じるわけには行きませんが、ただこの本に書かれているような見方ができると言うだけでもとても参考になる一冊だと思います。でも近代史って、なんだか学年末に差し掛かって時間が足りない…と言うような体裁で、本当に学校では習わないですよね。一番重要な歴史だと思うのだけれども…。2024/07/31
issy
1
現代の日本社会、政治、国際関係のあり方の大元は第二次世界大戦終盤のヤルタ会談、その後の米国による原爆投下、そしてソ連の侵攻にある、という話に始まり、実は朝鮮戦争が終わってほしくない日本、核の問題を曖昧に避けてきた日本、歴史教育に介入する「愛国者」の登場、A級戦犯でありながら米国に選ばれた岸信介という人物と勝共連合・統一教会、その流れを受けた安倍晋三による「2012年体制」とその死、まで戦後77年が振り返られる。対米従属を続けた挙句目指す国家像すらなくなった政治と無知で無気力で無関心な社会を憂う書。2025/04/05
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