内容説明
本書では著者が92歳という年齢になってみてわかったことを分かりやすい言葉でお伝えしています。
人は幾つになっても成長できるのです。
老いを受け入れながら、今日一日をどう心豊かに生きるか? それこそが人生で一番やりがいのあることかもしれません。
内容は、よく老いるということとは? 大切な人との別れについて、心の切り替え方、立場や役割を失ったとき、心の整え方など具体的なアドバイスを載せました。また、私がなぜ修道者の道を選んだのか、修道服を脱ぎ普通の服を着ているのかなども初めてお話しました。
心豊かに老いるために一番大切なことは、今を生き切るということです。私たちのほとんどの苦しみや悩みというのは、過去をクヨクヨ思うことと、先のことをあれこれ不安に思うことからきています。
頭がそれでいっぱいだと、キレイな花が咲いているなとか、家族や友だちの表情がいつもと違うなとか、何を食べたとか、そういうことが全部抜けて、今を感じて生きることができなくなります。
人のエネルギーは限られています。若いときと違い、年をとるとエネルギーの減り方が激しくなります。限られた自分のエネルギーを、自分が大切に思っていることに集中して使えるようにしておかないと勿体ないですね。
老いるということは人生を熟成させるということ。
〈大丈夫。今度はこうしてみよう〉
前向きな気持ちが大切です。私自身、よりよく老いたいと切に願っています。
鈴木秀子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
森
6
施設に入った高齢の父へ、妹が持って行った本、ちょいと内容について気になり、購入して読んでみた。2024/10/24
peace land
3
シスターは孤独だけれど、いつも神様と一緒。 92歳までたくさんの試練もあったことでしょうが、それをプラスに変えられるのは、信仰の力でしょうか。 とても具体的で読みやすかったです。 信徒でない方はどんな感想を持たれるのか。2024/10/01
Go Extreme
1
老いを学びながら生きる よりよく老いる: 知恵を英知に 年齢を重ねる→深海の真珠 思い通りにならないを受け入れる 花より根で考える 物事を二分して見ない 大切な人を亡くしたとき: 墓参りー故人と対話の場 役割や立場: 目に見える<目に見えない世界 残念な経験・悔しい思い→老年の宝 お任せする気持ち 気持ち切り替え: 没頭・集中 言葉を出し惜しみしない 寂しさ→成長 自分・生活: 今・ここに生きる 好奇心と挑戦心 就寝前に感謝習慣 待つ訓練 心の修練: 大切なものは何一つ変わらない 心の修練が自分軸をつくる2024/09/26