文春文庫<br> 結 妹背山婦女庭訓 波模様

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文春文庫
結 妹背山婦女庭訓 波模様

  • 著者名:大島真寿美【著】
  • 価格 ¥950(本体¥864)
  • 文藝春秋(2024/08発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167922573

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内容説明

直木賞&高校生直木賞受賞『渦』の続編

近松半二「妹背山婦女庭訓」が生んだ熱。人形浄瑠璃に魅せられた人々の喜怒哀楽と、人間模様を鮮やかにいきいきと描く群像時代小説。

※この電子書籍は2021年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

156
図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。大島 真寿美、4作目です。直木賞&高校生直木賞受賞『渦』の続編、人形浄瑠璃に魅せられた人々の連作短編集です。 オススメは、『水や空』&『硯』となります。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167922573?utm_source=books_sp&utm_medium=cpa&utm_content=uzu2024/10/11

Shoji

30
江戸時代、文楽「妹背山女庭訓」は空前のヒット作となり、作者の近松半二は大スターとなった。半二に憧憬を抱く者たちは、第二の半二を目指した。しかし、夢の実現は紆余曲折だ。歌舞伎が性に合った者、同じ文楽の世界でも太夫の才能を開花させる者、絵師を志した者など様々だ。芸術の世界は一筋縄ではいかないようだ。一つだけ言えることは、大成を成すには、まず「好きこそ物の上手なれ」と言うことらしい。史実と創作をうまくミックスさせた物語のようです。とても面白かった。読み終えて今、国立文楽劇場の次の公演を検索中です。2024/09/05

陽ちゃん

6
しばらく文楽観てないなぁと思いながら読了。前作を読んでから間があいたので、正直、あまり覚えてなかったのですが、文体というか、独特の文章のリズムは懐かしい気が。近松半二亡き後、彼縁の人たちの生き様が其々で、浄瑠璃の世界から離れたにしてもなぜか繋がっているようで、魅力に取り憑かれたら離れられないのでしょうね。今までは、作者を気にしたことがなかったのですが、気にしてみようかな。2024/09/26

SOLVEIG

3
文楽、歌舞伎は見る方だとは思っているけれど、詳しくはない。作品の背景など全くと言っていいほど知らない。しかし、面白く読了できた。史実ベースの創作小説(文化芸術系に限るけど)大好き人間としては、「渦」と共にかなり嵌った。本作内で書き上げられていく作品たちのことをもう少しでも詳しく知っていれば――外題だけは知っててもまだ見たことない作品や、初めて聞く外題も多かった――もっと楽しめたかもとも思う。本作では全章通しての主人公は居ないけれど、半二の娘《きみ》が影になり日向になり常にセンターに存在していた気がする。2024/12/06

Yuko

2
<江戸時代も半ばを過ぎた道頓堀には芝居小屋がひしめき合っていた。人形浄瑠璃に魅せられ、人形浄瑠璃のために生きた人々の喜怒哀楽と浮き沈み、せわしなくも愛しい人間模様をいきいきと描く群像時代小説。「渦」の続編。> 「渦」は近松半二の視点で描かれていたが、続編の「結」は複数の人物の視点から描かれた群像劇。こちらも一気読みの面白さ。2月文楽公演に行きたい!が、、予定がいっぱいだ💦 他力本願なるのか?? 2025/02/12

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