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内容説明
自民党の変容と日本の凋落
東西冷戦の終結が迫り、「政治改革元年」という掛け声に
人々が浮かれたのが平成元(1989)年。
しかし、皮肉にもその年が自民党、
日本の明暗を分ける分岐点になった。
以降の35年で日本は国力を失い、
腐敗と不正が蔓延る人治国家へと成り下がることになる。
本書では、自民党の政治家を個別に検証することで、
変容した党の本質を炙り出そうとするものである。
著者は、「小沢一郎がまいた種を小泉純一郎が悪用し、
安倍政権という悪夢に結実した」と指摘する。
支持率が20%にも満たない政権、
政党が権力を牛耳ることができる理由は何か?
思考停止した大衆が“悪党”を支え続ける社会の
歪な構造が明らかになる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
skunk_c
59
内容はいわゆる週刊誌的記事のオンパレードだが、これだけ「これでもか」とまとめられていると暗澹を通り越して爽快感さえあるから困ったものだ。著者ご本人も「本当は使いたくないし、小心者の自分は人前では言えない」という2文字言葉を、「ほかに言いようがない」と連発している。著者はしばしば「本物の保守はこういうものだ」と解説を加え、それを理解していた自民党政治家として福田康夫をあげているが、そのあたりから単に売れ筋狙いで書いているわけではないと感じた。著者も願っていると思うが、是非自民党支持者に読んでいただきたい。2024/08/09
呼戯人
11
もうため息しかでない。2024/08/25
ワンモアニードユー
6
ロクな奴がおらず、暗澹たる気持ちになる。しかしこの本、指針は示さない。それが作者のスタンスなのか。清濁併せ呑むという言葉もあるが、愚か者では話にならない。でもアラをあげつらうだけなのは何も救わない。うーん。2024/08/12
釜煮蕎麦
3
笑い事ではないが笑うしかない。日々無力感を国民に植えつけ今自分だけのために行動する集団。2024/08/10
Kooheysan
2
いつもの適菜本です。「バカ」という言葉はあまり使いたくないとのことですが、「バカ」以外適切な言葉がどうしてもない場合は仕方がないのでしょう。かつての『国賊論』でも、安倍元総理のことを「字義通りの国賊」と定義されていたことを思い出します。前著『安倍晋三の正体』同様、コンパクトに事実がまとめられており、振り返るにはいい資料にもなります。また、鋭い指摘も多いです。2024/09/04